*

フィンランド語講座

北海道フィンランド協会

pesäpallo, mölkky, jatsi ja kalja ペサパッロ、モルッキュ、ジャズそしてビール

昨日の14日は久しぶりにペサパッロ(フィンランド野球)とモルッキュ(フィンランド式棒倒し)を楽しみました。北海道は不順な天候が続いていますが、蒸し暑いくらいの好天に恵まれました。フィンランド人4名も参加、Ronjaの同居人のローサさん(国はデンマークだったかな)も参加、一方日本人は入門コースの2名を含む10名弱が参加しました。

試合形式でもやってみました

試合形式でもやってみました

Manne(左)とEssi(右)

Manne(左)とEssi(右)

札大の留学生Manneは「ペサパッロのサークルがフィンランド協会にあるの?やろうやろう!」と言っていただけあって大変上手でした。GFで一緒に留学しているEssiも運動神経の良いところを見せていました。一方Jussiは「あー、小学校の頃のトラウマがよみがえるー」などとおどけながらも楽しんでいる様子でした。初参加のRonjaとローサさんもなかなか上手でした。Ronjaは次回はスカートでなく、ジャージでも履いたほうがいいんじゃない?

その後クールダウンも兼ねたモルッキュは、老若男女問わず楽しめるゲームで、今回も白熱しました。ピンは倒れた場所に起こすので、だんだん拡がってきます。ピンを一本倒したらそこに書いてある1~12の数字が得点、複数本倒したら倒した本数が得点で、ぴったり50点で上がるのがポイントです。50点を超えてしまうと25点に逆戻りです。

モルッキュ(投てき順Jussi)

幹事役の市川理事、お疲れさまでした。昨年はこのイベント1度もできなかったので、今年はあと2回くらいは行いたいそうです。よろしくお願いします。

このイベントの後は、フィンランド人3人とすぐに市内南部のインターナショナルスクールで行われているクラフトビールのイベントに行く予定だったのですが、予想外の蒸し暑さで全員の服は汗びっしょり、留学生たちは一度帰宅してシャワーを浴び、着替えたいということで、着替えを持っていた私は2時間ほどの空き時間ができました。そこでお誘いを受けていた旧受講生の森さんがヴォーカルを務めるPink Pepperが出演するSapporo City Jazzのイベントを聞きに、札幌駅横のESTA2階のビアガーデンへと向かいました。

 

 

 

 

ESTA2階のビアガーデンは8月末まで23時までやっているのですね。知りませんでした。風が抜けない建物の角に会場があるせいか、一段と暑さが身にしみましたが、ビールのうまいことうまいこと。暑さを切り裂くような森さんの素敵な歌声が、久しぶりの本格的な運動でくたびれた体に元気を与えてくれました。

2人が指さす先は‐そう、Suomen lippu!

2人が指さす先は‐そう、Suomen lippu!

森祐江(もり さちえ)さん

森祐江(もり さちえ)さん

そして無事待ち合わせの地下鉄澄川駅からインターナショナルスクールへ。学校でビールメインのイベントを行うところ、体育館の2階の手すりに(おそらく在校生の出身国の)国旗が並んでいるあたりが、なんともインターナショナルな雰囲気でした。エストニアの黒ビール他4杯をさらに頂き、ほろ酔い加減で4人でスーパーでの買い物、わが家での焼肉・焼魚・焼野菜パーティへと続くのでした(以下省略)。エゾ梅雨のような不順な天候が続く今夏の、エアポケットのような暑くてイベント満載の一日でした。

salmiakkitäytesuklaa サルミアッキ入りチョコレート

サルミアッキ入りチョコレート元火曜中級コースの受講生で、今月上旬初めての海外旅行でフィンランド行きを果たしたYさんから、お土産にいただきました。13日の授業時にゲストのJussi君、受講生の皆さんと分けていただきました。Jussi君にはもちろんお気に入りの味ですが、冷蔵庫で冷やしておいたチョコをあまり食べた経験がないようで、「この冷やしたのはなかなかおいしい」と生徒さんが残した数粒を、あっという間に平らげてしまいました。私も久しぶりに食べましたが、おいしかったです。単語の切れ目は初級以上の受講者ならお分かりかと思いますが、salmiakki/täyte/suklaaです。täyteは「詰め物」の意味です。

「フィンランドの子どもの育ちと教育、暮らし」講演会

180724フィンランドの子どもの育ちと教育、暮らし

北海道フィンランド協会の主催・後援行事ではありませんが、チラシにあるようなイベントが今月24日に開催されます。私はテーマそのものにそれほど関心はないのですが、講師が日本フィンランド協会編の「日本語フィンランド語辞典」の編纂者の一人ということで、どういう方か、ちょっと興味があるので参加の申し込みしました。申し込みは20日(金)までです。

Sää on kuin morsian. 「天気は花嫁のようです。」

6月に入り札幌も良い天気が続いていますね。今日は30℃超えとか。昨日のひどい黄砂(Aasian pöly「アジアの埃」, keltainen pöly「黄色い埃」, keltainen hiekka「黄色い砂」, keltainen tuuli「黄色い風」など色々な呼び名があるようです)は、爽やかな札幌の初夏には似合わない飛来物でしたが…

Seitseminen kansallispuisto (セイッツェミネン国立公園、2017年9月6日)

Seitseminen kansallispuisto (セイッツェミネン国立公園、2017年9月6日)

雲一つないような好天をあらわす「日本晴れ」はあまり使わなくなってしましましたが、同じ意味を表すフィンランド語のSää on kuin morsian.「天気は花嫁のようです。」は結構使うそうです。

「花婿・新郎」のsulhanenと一緒に「花嫁」を表すmorsian、そしてこの言い回しをぜひ覚えてください。

lohikeitto 久々の「サーモンスープ」

6月1日~3日は北大祭でした。私はあまり混雑(tungos)が好きではないので、北大祭の時期はキャンパスへは出向かないことが多いのですが、フィンランド人留学生がlohikeitto(lohi「サーモン」+keitto「スープ」)の屋台を出店していると聞いたので、土曜日に出掛けました。

好天のおかげで会場は大賑わい。そして北大のメインストリートと北12条のイチョウ並木の交差点の近くの立地条件の良い場所で、客寄せをやっている留学生のSaijaの姿を、そしてテントの中にJussiの姿を認めました。

Saija & JussiJussi

 

 

 

 

 

 

 

 

 

久しぶりのlohikeitto、フィンランド料理には欠かせないディル(tilli)が入っていないのは残念でしたが、久しぶりに私の好きなフィンランドの味を楽しみました。ディルは大きなスーパーでないと売っていないし、とても高いですものね。

料理はほとんどやりませんが、夏至祭や農作業でお世話になっている伊達市大滝区では、サーモンスープやボルシチを現地で収穫した野菜で作る時もあります。サーモンスープは北大の国際本部にいるJuha君のおばさんのレシピで作っていますが、いつかご紹介したいと思います。

simpanssi???

「シンパンッシ」、さて何でしょう? 先週の初め札幌円山動物園で、飼育係の不注意からもう少しで檻から脱走しそうになった我々の親戚筋です。

フィンランド語は「ジ」、「ジュ」といった音がないので、これらの音が入った外国語は、sやkの音などを使って借用することが多いです。他の例としてはkirahvi(キリン、英語ではgiraffe)とか。子音で終わることが多いゲルマン語系の語を外来語として取り入れるときは-i終わりのことが多いのも、知っておくとよいでしょう。

フィンランド語はtsで表される「ツ」の音はありますが、これはフィンランド人にも発音しずらい音のようで、入門~初級の方もご存じのmetsä(森)やseitsemän(7)なども、前者は「メッタ」、後者は「セイッテマン」あるいは「セイヒテマン」のように発音している人が結構います(方言の影響も大)。

火曜中級コースの皆さんがテキストHyvin menee 1を修了されました

火曜中級コースで勉強されている9名の方が、入門~初級用テキストHyvin menee 1(「調子いいよ1」)を4月24日修了されました(2名の方が所用のため欠席)。Onneksi olkoon!

多くの方が、入門・初級クラスでの2年間の勉強と、今年度に入ってからの3回の中級コースでの授業(計83回)で一つのテキストを修了させたことになります。このテキストはフィンランド在住の外国人向けのテキストなので、指導する側としてもなかなか使いにくいテキストでしたが、昨年度の卒業生(現在上級コースで学ばれている皆さん)に続いて修了者を出すことができ、大変うれしく思っています。

多くのフィンランド人ゲストに祝福してもらいました

多くのフィンランド人ゲストに祝福してもらいました

茶話会の様子

茶話会の様子

GW後は新テキストsuomea suomeksi 1の21課から再スタートです。こちらのテキストは途中からということもあり、2018年中の修了を目指します。

授業には6名のフィンランド人ゲストが駆けつけ、修了者を祝福するとともに、修了証授与後の茶話会で受講者と交流を深めました。

RとLの発音を磨こう

4月はフィンランド語のコースでも新入生を迎える季節。フィンランド語の発音に関してはいわゆる「巻き舌」ができなくて苦労される人が多いようです。

Rは「巻き舌」とはいうものの、「ふるえ舌」とか「たたき舌」という用語を使った方が良いのかもしれません。Rができない人は舌をこわばらせて内側へ巻き込もうとしますが、実際は舌は柔らかく使い、先端がブルブルと震えるイメージです。

Rは、TやDと音を作る場所が近いので、逆にこれらの音がRを誘発しやすいとされています。私がお勧めしてる方法は、風呂の中や寝る前など、リラックスした場面で「とろろこんぶ」、「さっぽろみそラーメン」などのラ行音を巻き舌で繰り返し言ってみるというものです。フィンランドでもRができない子どもは当然いますが、RとLで意味が変わってくることがときどきあるフィンランド語では、巻き舌ができないのは大きなハンデとなります。小学校に上がる前には矯正するのですが、kirja(「本」)、vasara(「ハンマー」)のような語を発音できるようにするために、kidrja, vasadra のようにRを誘発する音を前に加えて練習させたりします。

Rがすでに発音できる人は、逆にLも巻き舌で発音してしまう傾向にあるので注意です。またフィンランド語はLLと二個続く場合が結構ありますが、私の経験ではLの長さが足りない人が多いです。心配な方は、illalla(「晩に」)のような単語でLが十分長く発音されているか(発音をカナで書くのはあまり好きではないのですが「イッラッラ」が近いでしょう)、先生やネイティブの方にチェックしてもらってください。

フィンランド人は大文字よく使います

フィンランド人は大文字よく使います

「RとLが単語の中で近い位置にあると大変発音しにくい」ということを授業で取り上げたところ、ゲストに来ていたJussiのお母さんのSoileが写真のようなリストを残していってくれました。判読できますか?下に小文字で再掲し、主な意味を併せて記します(/は複合語の切れ目) 。RとLの区別をしっかりつけるにはよい練習材料となる語群です。これも先生やネイティブにきちんと発音できているかチェックしてもらうと良いでしょう。

parillinen 偶数の
perillinen 相続人、後継者
pikku/rilli 小指(=pikku/solmi)
pirullinen 悪魔的な、とても不愉快な
broileri ブロイラー
pulveri 粉末、火薬
pilleri 錠剤、ピル (参考:pilari「柱、支柱」)
rikollinen 犯罪の、犯罪者

Nyt pistit pahan! いいところを突いてきましたね!

今週は授業にゲストで来てくれたSiljaとNettaにいろいろ面白い表現を教えてもらいました。

Nyt (sinä) pistit pahan! pistitは動詞pistää(「突く、刺す」)の過去形、 pahanはpaha(「悪い、邪悪な、ひどい」等々)ネガティブなイメージの語の単数対格(属格)形(「~を」)ですが、「いい質問ですね、いいところを突いてきましたね」といった意味だそうです。

悪いところを刺すのだから「痛いところを突いてきますね!」という意味かと思いましたが、そうではなく、たとえば、
Mikä on (sinun) japanin kielen lempisanasi?「あなたの好きな日本語の単語は何ですか?」
のような、ちょっと答えるのに考えが必要な、でも良い質問に対してよく使うそうです。

taas iso poppoo 再び大集団

先週は北海道大学の春学期のフィンランド語入門授業が始まり忙しい1週間でした。北大のフィンランド語入門講座は2006年スタートなので、いつの間にか担当してから10年以上経ちます。

北日本では大学レベルのフィン語講座は北大でしか開設していないので、例年初回授業には45~70名程度が来てくれます。今年はなんと授業後にフィードバックを提出してくれた人が82名!昨年度秋学期に授業がなかったことも影響しているかもしれませんが、当初の70名収容の教室から授業したこともない大講義室へ急遽移動、何とか受講希望者を収容することができました。

Jussiは自己紹介の後にちゃっかりカラオケ仲間募集中と言及

Jussiは自己紹介の後にちゃっかりカラオケ仲間募集中と言及

後ろから眺めるとなかなか壮観

後ろから眺めるとなかなか壮観

配布プリントも70部しか準備していなかったので、オリエンテーションのあとゲストとして参加してくれたJuha, Silja, Ronja, JussiそしてMikaにフィン語と日本語で自己紹介をしてもらい、その間隙を縫って追加コピーをしてきました。助かったー。

最大30名までを受け入れる授業になっているので、この大集団は抽選で減らされることになります。正直、20人を超えてしまえば何人来ようがあまり関係ないので、グンと受講生が減らされてしまうのはちょっと残念。