鳥類ガイドの一ページ
昨日はゴミ収集日だったせいか、朝からカラスたちがカーカー、ガーガーと騒がしかったです。我が家からは彼らの口に合うようなおいしい生ゴミは出てなかったと思いますが・・・
日本のハシブトガラス・ハシボソガラスはフィンランド語ではkorppiと説明します。一方フィンランドで最もポピュラーなカラスはvarisと言い、黒と灰の2色です。Suomen kielen sanakirja maahanmuuttajille「移民のためのフィンランド語辞典」では、Varis on iso harmaa ja musta lintu, jolla on kova ääni.「カラスは大きな/騒がしい声を持つ、大きな灰色と黒の鳥。」と説明されています。フィンランドにもkorppiはいるのですが、山奥に住んでいる鳥というイメージをフィンランド人は持っています。
varisは最近木曜初級コースでまとめを行った-s終わりの名詞、一方korppiもpp:pのkpt変化がありますから、初級以上のレベルの方用に代表的な格変化を確認しておきましょう(テキストss1の後半レベル)。
varis: 「二羽のカラス」はkaksi varista(単数分格)、「たくさんのカラス」はmonta varistaかpaljon variksia(複数分格)、「カラスの」はvariksen(単数属格)かvariksien(複数属格)
korppi:「二羽のカラス」はkaksi korppia(単数分格)、「たくさんのカラス」はmonta korppiaかpaljon korppeja(複数分格)、「カラスの」はkorpin(単数属格)かkorppien(複数属格)
korppiと似た単語にkorpiがあります。「主にトウヒ類が生えている沼地、薄暗い森」の意味で、妖精が出てきそうな森のイメージ、といったところでしょうか。こちらはp:vのkpt変化があるので、単数分格はkorpea、複数分格はkorpia、単数属格はkorven、複数属格はkorpienとなります。最後の-iの変化の仕方がkorppiとkorpiで違っていることも注意です。