nukkua pommiin 爆睡する

手前Netta、奥Mia
今週はこれまでのところ水曜日のサークルにMiaが、昨日木曜日の初級コースにNettaが、それぞれ新学期前の忙しい中、ゲストとして来訪してくれ嬉しかったです。特に木曜は今期に入ってからフィンランド人ゲストの来訪がなかったので、受講生の皆さんも喜んでくれたのではと思います。
水曜サークルで使用のプリントにnukkua pommiinという表現が出てきました。nukkuaは「寝る」、後半の要素pommiは「爆弾」ですから、まさに「爆睡する」ですね。Miaによれば寝過ごしてしまった時とか、よく使う言い回しだそうです。
私が大昔ロヴァニエミに留学していた時、「ぐっすり眠る」ことを表す成句のnukkua kuin tukki「丸太のように眠る」という表現を知り、「森と湖の国」フィンランドらしい表現だなと妙に感心した覚えがありますが、こちらはだいぶ古臭い表現となりつつあるようです。
nukkuaは辞書形ですからもちろん人称変化します。過去形の「私は爆睡してしまいました。」は(Minä) nukuin pommiin.です。
またまた植物、野菜の話題です。伊達市大滝区で借りている畑では、今年初めて長ネギ(purjo(sipuli))とゴボウ(vihannestakiainen, vihannes「野菜」+takiainen「アザミ、ゴボウの類」)に挑戦しました。ゴボウの根を食用にしているのは、世界的に日本だけだそうですね。
いつもお世話になっているKaisa Häkkinen教授の『現代フィンランド語語源辞典』によると、アザミ、ゴボウの類(学名Arctium)を表すフィンランド語takiainenはバルト・スラブ語からの借用で、祖形はdagijas、現代ラトビア語ではdadzisになります。書き言葉として初めて登場した1637年時にはtが一つ多いtakkiainenだったそうです。
先日伊達市大滝区へ数名のフィンランド人、及び畑を借りているメンバー数名とブルーベリー狩りに出かけました。ブルーベリーの木は、私たちと同じく大滝の藤田さんから畑を借りている協会員の酒井恵真先生のものなのですが、今年は出来がよかったので、少し取っていって構わないよ、ということになったのです。


今年の8月(elokuu「収穫月」)下旬は大学のフィンランド語入門の成績付けなどに時間を取られ、火曜日から金曜日担当の協会のフィンランド語の各コースも再開、あっという間に9月(syyskuu「秋の月」)に入ってしまいました。その間この「ブログ欄」にも何も投稿できず、数少ない読者の皆さんには失礼しました。昨年は10日間ほど小笠原諸島(父島・母島)でのんびりできたことを、懐かしく思い出しています。