ブログ | フィンランド語講座
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フィンランド語講座

北海道フィンランド協会

道東・鹿追町図書館でフィンランド特集コーナー開催中!

写真提供:鹿追町企画財政課

本来であれば今日は鹿追町に出張の予定だったのですが、道内でのコロナ感染拡大のため、ミアとネッタが講師の男女共同参画セミナーが延期になってしまい、運転手の私も休業となりました。

ただ、このセミナーに付随する「フィンランド特集コーナー」は12月6日まで鹿追町図書館で開催されています。コロナのため道内を長距離移動するのが難しい状況ですので、十勝地方の皆さん、よろしかったらコロナ対策をしっかりしてご覧にお出かけください。

実は写真パネル以外の展示物はわたしの私物で、町の企画財政課から頂いた写真を見ると、とても上手に展示されているのでぜひ見たかったのですが、残念です。上記セミナーは1月ないしは2月に延期予定なので、もしかしたらそれに合わせて再度書籍や物品の展示を行っていただけるかもしれません。その際は再度PRしますね。

「特集コーナー」を報じる北海道新聞道東版

 

金曜上級コースの6名が中・上級用テキストsuomea suomeksi 2を修了されました!

対面授業が懐かしいです(協会事務局から発信)

11月20日(金)、今年度の第3期4回目の授業で、6名の方が中・上級用テキストsuomea suomeksi 2(「フィンランド語をフィンランド語で2」)を修了されました。Onneksi olkoon! おめでとうございます!

今回修了された方は以下の皆さんです(アイウエオ順)。大西千久里さん、加藤佐和子さん、高田由美さん、千葉浩之さん、林香織さん、平松史子さん。

私はこれまでクラス授業、個人授業の両方で上記テキストss2の卒業生を出していますが、入門・初級用テキストsuomea suomeksi 1の最初からスタートし、ss2の最後まで2冊のテキストをすべて修了した生徒さんは今回が初めてです。これまでは入門クラスでは違う教科書を使い、その教科書が終了してからテキストss1の途中(たとえば8課)に移行していました。フィンランド語主要文法を網羅するss1/ss2の2冊の教科書を約3年半で終了させることを実感できたのは、私にとっても大きな収穫でした。

金曜上級コースは今後、文法の復習を行いながらフィンランド語の文章(手紙や新聞記事など)の読解を進めて行く予定です。コロナの影響の一つとして、授業に来訪してくれるフィンランド人ゲストが激減し残念に思っていますが、彼らも学業や生活に余裕が出てきたらクラス(できれば対面授業のクラス)へ戻ってきてくれるのではと期待しています。

金曜上級コース皆さん、改めてテキスト修了おめでとうございます!

mäkihyppy スキージャンプ

ビデオ判定室(写真のTom(ドイツ人)はフィンランド人の彼女がいた/いるらしい)

昨日の北海道新聞夕刊には比較的小さく、今日の朝刊にはもう少し大きな記事で1面に載っていたので、道内ではご存知の方も多いと思いますが、札幌での来年1月のワールドカップ女子スキージャンプ、2月の同男子スキージャンプが中止になりました。ワールドカップより格下の大会になりますが、1月のコンチネンタルカップも中止のようです。

ちょうど20年前に副会長の井幡さんにご紹介していただいてから、大会のお手伝いを続けていたのですが本当に残念です。現在の道内でのコロナの感染状況を考えるとやむを得ない決定だとは思いますが。

最近の私の主な仕事は、運転手兼ジャンプ台で計測・データサービスを行っているドイツの会社(ワールドカップ)、オーストリアの会社(コンチネンタルカップ)のスタッフの手伝いをすること。私はドイツ語がまったくできないので(「おはよう」と「ありがとう」と「畜生!」だけは言えます(笑))、かなりブロークンな英語でコミュニケーションしています。今回の大会中止で、私が一年の中で英語を使うほぼ唯一の機会もなくなってしまいました。ジャンプ台や大会本部のホテルでフィンランド人選手・コーチ、役員と会ったときにはもちろんフィンランド語で話をします。

大会後フィンランド女子チーム揃い踏み(今年の1月13日)

現在スキージャンプの国際大会の(最近では国内大会も)飛距離判定はビデオで行っていますので、飛距離測定員は数m毎に着地地点に配置されていますが、ビデオ飛距離が優先されています。この飛距離点にアプローチの長さ(ゲートファクター)、そして重要な風の状況(ウインドファクター)、飛型審判員の得点などが加味されて総得点や順位が決まるので、外国から持ち込まれる機材の量も合計で数トン単位になります。

試合の最中には私は生でアスリートのジャンプを見ることができず、資格を持ったビデオ飛距離判定スタッフの横でパソコンの画面を通して着地の状態を見ています。そのため飛距離や順位を他の誰よりも先に知ることができるのが慰めです。

いつもはこのスキージャンプの手伝いのためにフィンランド語の授業を休講にしたり、代講を頼んだりと、やりくりがなかなか大変なのですが、来年の頭は割り切って語学の指導に集中しようと思っています。

 

karjalanpiirakka カレリアパイ

既に利用されたことのある方もいるかと思いますが、元北大留学生で、北大ヘルシンキオフィスの副所長も務められたことのあるテロ・サロマ―(Tero Salomaa)さんと北見出身の奥さん雅子さんのヘルシンキにあるお店「ノルディス」のネットショップで買い物してみました。

日曜の日付が月曜に変わろうかという時間帯に注文したのですが、木曜日の午前中には荷物が届きました。速い!

箱を開けるとテロさんはkarjalanpiirakka「カレリアパイ」他たくさんサービスをしてくれていました。おまけの中でこれだけは一応賞味期限が数日後に迫っていたので、冷凍保存することも可能なのですが、すぐに卵バターを作り、載せて食べました。久しぶりにフィンランドらしい味を堪能しました。

写真のパッケージにはriisipiirakka「ライスパイ」と表示されていますが、カレリアパイのこと。Karjalaはロシアに近い、あるいはロシアに割譲されたカレリア地方のこと、またpiirakkaはロシア語からの借用語、日本語で「ピロシキ」と言っている「パイ」のことです。

フィンランドではコメは栽培しておらず、昔は特に貴重品だったので、クリスマスのライスプディング(riisipuuro)同様、このカレリアパイはお祝い事や特別な日にだけ食べられていましたが、現在ではフィンランド全土でポピュラーなおやつになっています。

 

日本では生地に使うライ麦粉が手に入りにくいので、そば粉を使って作ってもおいしいです。また、ミルクがゆの代わりにマッシュポテトを使ってもおいしいですよ。レシピは私が担当のクラスの方には入門コース受講時の「受付セット」の中に毎回封入するのですが、ご興味ありましたらお申し付けください。

 

 

Muumi-näyttely ムーミン展

ムーミン展のおしゃれな案内パンフ

札幌芸術の森で開催されていた「ムーミン展」が11月3日に終了しました。コロナ禍の中とはいえ、かなりのお客さんを集めて成功裏に終了したようで何よりです。

私も先週の金曜日に鑑賞しに行ってきました。トーベ・ヤンソンの原画は、タンペレ市の新旧のムーミン谷博物館で見たことはあったのですが、特にその量に圧倒されました。

フィンランド語を教えている身としては、ごくまれに現れるフィンランド語を探すのに精を出しました。ご存知の方も多いようにトーベ・ヤンソンはスウェーデン語が母語なので、ムーミン物語はもちろん、イラストや挿絵に書き込まれている文章や指示などもほぼスウェーデン語で書かれています。

日本では「楽しいムーミン一家」と訳されているのはTaikurin hattu「魔法使いの帽子」、スウェーデン語の原題もTrollkarlens hatt(フィンランド語同じ)と「ずいぶん違うな」と感じたり(ちなみに英語版のタイトルはFinn family Moomintroll)、小児病院の案内ポスターの中にムーミンと共にかなり大きな文字でTervetuloa röntgeniin!「レントゲン(röntgen)へようこそ!」と書かれているものを見つけたりしました。

フィンランドのスウェーデン語系新聞に掲載されたフォーレニングス銀行の広告スケッチの中には、流暢な筆記体の濃紺の文字でMuumi saa lippaan ja kortteja.「ムーミンが(貯金)箱とカードをもらう」、 Muumi näkee lippaan pankin ikkunassa.「ムーミンが(貯金)箱を銀行の窓(のところ)で見る」、 Muumi menee kysymään mikä se on.「ムーミンが、それは何かと尋ねに行く」といったストーリーの内容がフィンランド語で書かれています。ヤンソンさんの書いた文字なのか、スウェーデン語や英語で彼女が書いた文字と比較し、素人の筆跡鑑定をしてみましたが、どうやら彼女の書いたフィンランド語のようです。

「ムーミン・オペラ」のパンフレットの原画の隅にも同様の筆記体で:
Olkaa hyvää
Lähettäkää takaisin
Tove Janssonille
どうぞ
返送してください
トーベ・ヤンソンへ

そしてその下にヘルシンキの住所が続いていますが、フィンランド語を学習している皆さんは赤字の部分に注目してみてください。

展示の最後、浮世絵がトーベ・ヤンソンの絵画に与えた影響のコーナーも大変興味深いものでした。

mölkky モルック

市川理事からのわかりやすい説明

Mölkky「モルック」はフィンランド発祥の棒倒しゲーム、フィンランド語を教えている立場からすると「モルッキュ」のほうが原語に近いし、かわいい感じもするのでそう呼びたいのですが、みんな「モルック、モルック」と言っているし、日本モルック協会というのも存在するので、多数派には抗えず「モルック」と呼ぶことにします。

先週末、協会主催の第3回、そしておそらく今年最後の屋外でのモルック体験会が開催されました。午後からの天気の崩れが当日午前中まで心配されていたのですが、ときどきは日が差す好天で、わたしも久しぶりに畑仕事以外に外で体を動かしました。

参加者多数につき3レーンでプレイ

担当の市川理事がSTVラジオさんのインタビューを受けていたこともあり、会員外の参加者18名を含む21名が参加しました。今回勝負にはあまり執着はなかったのですが、第1回体験会の優勝者としてはあまりみっともない姿も見せれず、なんとか2位で終了しちょっと面目は施せたかな。

優勝した方はおそらく最年長の参加者だったと思います。そして一般参加者の中には、脳性マヒの患者さんたちの介護に当たっている方もいて、そのような方々への娯楽や運動としてのモルックの可能性についてイベント後意見交換するなど、モルックの奥の深さを感じました。

「モルック」は近々大いに流行すると予想しています。皆さんも参加いかがですか?

優勝者の華麗なフォーム

Gambaroin. 頑張ります。

前回この「ブログ欄」に投稿してからあっという間に1ヶ月近く経ってしまいました。3日、いや5日に1度くらいは何か投稿しようと決めていたのに情けない限りです…

週末大学院の入試を控えたNettaにエールを送ったところ、
Kiitos tsemppauksesta. Gambaroin!
と返信が来ました。

「~をありがとう」はフィンランド語ではKiitos -stA.「~についてありがとう」という発想でした。Tsemppauksestaの元の形、tsemppausは応援の時の決まり文句Tsemppiä!「がんばれ」の名詞形「がんばれ!と応援すること」です。辞書にはおそらく載っていないでしょう。

それではGambaroinは?フィンランド語はgを単独で使うことはなく、bも外来語にしか用いませんが…こちらは札幌の留学生連中が考え出した動詞gambaroida(タイプⅡ!)の一人称単数形、つまりMinä gambaroin.「(私)頑張ります。」です。内輪で、冗談のようにしか使いませんが、もちろん(minä) gambaroin, (sinä) gambaroit, hän gambaroi, (me) gambaroimme, (te) gambaroitte, he gambaroivatと人称変化できますし、Gambaroitko (sinä) ? 「(あなた)頑張ってる?」と疑問文にもできるし、Gambaroidaan!「頑張ろう!」のように勧誘表現でも使えます。

札幌の留学生にだけ通じる日フィン融合の動詞紹介でした。

 

nukkua pommiin 爆睡する

手前Netta、奥Mia

今週はこれまでのところ水曜日のサークルにMiaが、昨日木曜日の初級コースにNettaが、それぞれ新学期前の忙しい中、ゲストとして来訪してくれ嬉しかったです。特に木曜は今期に入ってからフィンランド人ゲストの来訪がなかったので、受講生の皆さんも喜んでくれたのではと思います。

水曜サークルで使用のプリントにnukkua pommiinという表現が出てきました。nukkuaは「寝る」、後半の要素pommiは「爆弾」ですから、まさに「爆睡する」ですね。Miaによれば寝過ごしてしまった時とか、よく使う言い回しだそうです。

私が大昔ロヴァニエミに留学していた時、「ぐっすり眠る」ことを表す成句のnukkua kuin tukki「丸太のように眠る」という表現を知り、「森と湖の国」フィンランドらしい表現だなと妙に感心した覚えがありますが、こちらはだいぶ古臭い表現となりつつあるようです。

nukkuaは辞書形ですからもちろん人称変化します。過去形の「私は爆睡してしまいました。」は(Minä) nukuin pommiin.です。

vihannestakiainen ゴボウ

またまた植物、野菜の話題です。伊達市大滝区で借りている畑では、今年初めて長ネギ(purjo(sipuli))とゴボウ(vihannestakiainen, vihannes「野菜」+takiainen「アザミ、ゴボウの類」)に挑戦しました。ゴボウの根を食用にしているのは、世界的に日本だけだそうですね。

素人の悲しさ。ゴボウは収穫時に楽に掘れるようにするために相当畝を高くしなければならないのに、それを知らずに他の作物と同じ高さに種を蒔いてしまいました。とはいえ10株くらい立派に葉が成長したので、食用となる根の方の成長具合はいかばかりかと一株収穫してみました。土の中の根の成長先に障害物があると一本物にならないようで、写真のような三又のゴボウが出現しました。

見た目は悪いのですが、きんぴらごぼうにしてみたところこれが大変美味。来年はもう少し研究し、株数も増やしてみようと思っています。一方長ネギはゴボウと逆で、畝に溝を掘って苗を植え、成長と共に茎に少しずつ土をかけてやると白くて柔らかい部分が多くなるそうです。長ネギは苗を植えるのが遅かったので、まだ直径1cm位といったところですが、これからの2-3週間でもう少し成長してくれればと思っています。

いつもお世話になっているKaisa Häkkinen教授の『現代フィンランド語語源辞典』によると、アザミ、ゴボウの類(学名Arctium)を表すフィンランド語takiainenはバルト・スラブ語からの借用で、祖形はdagijas、現代ラトビア語ではdadzisになります。書き言葉として初めて登場した1637年時にはtが一つ多いtakkiainenだったそうです。

mustikanpoiminta ブルーベリー(mustikka)狩り

先日伊達市大滝区へ数名のフィンランド人、及び畑を借りているメンバー数名とブルーベリー狩りに出かけました。ブルーベリーの木は、私たちと同じく大滝の藤田さんから畑を借りている協会員の酒井恵真先生のものなのですが、今年は出来がよかったので、少し取っていって構わないよ、ということになったのです。

酒井先生のログハウスOLOSのロフトで、札幌の残暑の中とは違い、しばらくぶりに涼しい部屋でぐっすり眠れた女性陣は、雨の中、嬉々としてブルーベリー採りに励んでいます。SiljaはAntero Raimo & Ovetのそのものズバリmustikanpoiminta「ブルーベリー狩り/摘み」をスマホでかけながら、Ronjaは「私なかなか採るの上手でしょ。え、あなた、それしか取れてないの?」と軽口をたたきながら、Siiriは「収穫したブルーベリーについて「獲物」という言葉を使える?」と日本語のことも考えながら、といった調子です。

ヘルシンキ郊外でもこの位はすぐに採れます(2017年夏)

フィンランドの野生のブルーベリーは低灌木ですから、地表から20-30cm位のところに実がなっています。腰をかがめなければならないので、栽培されている日本のブルーベリーのほうが取りやすいとは思いますが、短時間のうちに、皆かなりの「獲物」を手に入れ、汗を流しに温泉へと向かっていました。

数日後Siljaが作ったブルーベリーパイ(mustikkapiirakka)のおすそ分けをもらいました。「バターがなかったからココナツオイルで作ってみた」と言ってましたが、大変美味でした。今年はフィンランドでもブルーベリーが大豊作のようで、コロナ禍で夏をフィンランドで過ごせなかった私の先生のSeijaさんからも:Siskot kirjoittivat, että Suomessa on ollut tosi hyvä mustikkavuosi.「フィンランドでは本当に良いブルーベリーの年になっている、と妹たちが手紙を書いてきました」とハガキが来ました。