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フィンランド語講座

北海道フィンランド協会

Hyvää syntymäpäivää, Seija! 誕生日おめでとう、セイヤ!

いつもバス停に迎えに来てくれました(2003夏)

今日は私の恩師川上セイヤさんの誕生日です。Hyvää syntymäpäivää!

どこかで、おそらく昔のこのブログ欄で書いたかと思いますが、5月最終日が平日なら基礎学校(小中学校)の終業式だったので、長い夏休みを前に、この日が待ち遠しくて待ち遠しくてたまらなかったと、よくセイヤさんは言っていました。

数日前からセイヤさんはフィンランドにおり、7月上旬に帰札しますが、数週間前に、これが最後の里帰りになるだろうと手紙が来ました。

Tämä on viimeinen matkani Suomeen: vielä kerran haluan hähdä ne “valkeat yöt” ja kukkivat suopursut.
「これが最後のフィンランドへの旅です:もう一度「白夜」と咲いているイソツツジが見たいです。」

先生、どうぞ最後のフィンランドでの夏を満喫してください。

Hokkanen三姉妹(左からSirpa(次女)、Tuula(三女)、Seija(長女) )

7年前の写真ですが皆でmölkky楽しんでいました

junamatka 列車の旅

只見駅で

只見町内で

この冷たい蕎麦が絶品、コゴミの漬物はサービス!

昔は飛行機(lentokone)の旅が嫌いだった(怖かった)ので鉄道の旅が大好きでした。鉄ちゃんや鉄子という用語が生まれる前から、鉄分多めだったと思います。

GW前半の東北の旅、数十年ぶりに新潟の小出と福島の会津若松を結ぶ只見線に乗って夏のような陽気の一日を楽しんできました。2011年の東日本大震災から4か月後の豪雨で鉄橋が流されるなどして11年間も不通区間があった路線で、一昨年の秋に奇跡的に全線開通しました。学生時代に新潟県の区間を冬に、そして確か雪のない季節にも一度全線利用したはずなのですが、あとの方の旅についてはほとんど記憶がありません。

小出から奥会津の只見へ、只見で2時間強の乗り換え時間に駅周辺を散歩して、駅前でおいしい蕎麦を食べてから、トロッコ車両の「風っこ」に乗り込みました。

11年間もの長い不通の後、よくレールが一本に再びつながったものです。鉄道網がすっかり歯抜けになってしまい、フィンランド協会の支部もある名寄から稚内までの宗谷本線さえ廃止論議が出ている(JR)北海道では考えられないような復活劇です。六角さんの「ディーゼル」を口ずさみたくなるような、新潟側の素朴な田園風景、福島側の川沿いの美しい景色が楽しめた旅でした(歌に出てくる海岸線は走らないけれども)。紅葉の季節もきれいなんだろうなあ。

 

「風っこ」号車内

只見駅停車中の「風っこ」号

lakka 漆、クラウドベリー、鳩小屋…

弘前にて

GW前の金曜日から数日、津軽地方と会津地方に旅行してきました。この両地方はいくつか共通点があります。まずお城(linna)、それからよく馬肉(hevosen liha)を食べること、それから漆器、漆芸で有名なこと。津軽塗と会津塗ですね。

漆芸や漆器はlakkatyö(lakka「漆、ラッカー」+työ「仕事」)といえば通じると思います。lakkaは面白い単語で、辞書的には(たとえばKielitoimiston sanakirja)4つの違う意味があります。まずは①漆、ラッカー、それから②クラウドベリー(和名:ホロムイイチゴ)、他には③鳩小屋、天蓋(てんがい)、④ガンマ(γ)ブチロラクトン(=gammabutyrolaktoni、化学式C₄H₆O₂)です。私は①・②の意味は知っていましたが、③・④は今回初めて知りました。クラウドベリーは他にhillaと言ったり(suo)muurainと言ったりもします。

lakataは通常lakata+-mAstAの形で「~することを終える、~することが終わる」という意味で使えると覚えている中級以上の学習者も多いと思いますが、この動詞も「漆やニスを塗る」という別な意味があります。なので漆が塗られた食器などはlakataを受動過去分詞にしてlakattu riisikuppi「漆が塗られたおちゃわん」のように漆器をより具体的に説明することもできるかと思います。

Soul ソウル

もうGWが終わったのに、3月末の春休みの旅報告の収束を行っていませんでした。ソウルは言わずと知れた韓国(正式にはKorean tasavalta、通称Etelä-Korea)の首都。私はソウルは3度目ですが、ソウルの街自体はほとんど見たことがなかったので、今回は3泊して、全州の文(Mun)さんに勧められたポイントをいろいろと回ってきました。特に印象に残っているのが、ソウル市内ではないのですが、ソウルから車で1時間ほどで訪れることができるオドゥサン(烏頭山)統一展望台です。イムジン河(臨津江)の向こう、2㎞先には、双眼鏡を使わなくても北朝鮮(正式にはKorean demokraattinen kansantasavalta、通称Pohjois-Korea)の地と集落がはっきり見えます。

公共交通機関を使っても行けるようですが、今回はソウル在住の知人の李(Lee)さんにお世話になりました。李さんは午前中はタクシー運転手、午後は得意のドイツ語を使ってスポーツ選手のプロモーションなどを行う忙しい二重生活を送っているようです。冬はおおむね年1回ペースで札幌にスキージャンプの国際大会の飛形審判員として来てくれます。文さんに比べると無骨な感じの人という印象だったのですが、「ドイツのお客さんが来ると必ずここ(統一展望台)へ連れてくるんだよね。彼らも同じような歴史を経験しているからね。」と語ってくれたこと、格好いいタクシーを運転する彼にカメラを向けると満面の笑みでポーズをとってくれたのが忘れられません。

ソウルは英語ではSeoulと表記すると思いますが、フィンランド語は発音に忠実にSoulと表記することが多いです。外国の地名でフィンランド語ではめったに終わらない子音のl終わりですから、後ろに母音のiをつけて、Souliin「ソウルへ」, Soulissa「ソウルに/で」, Soulista「ソウルから」のように格変化させます。

ハイ、春休みの旅報告終了です。機会があればGW前半の旅報告もと思っています。

一緒にフィンランド発祥のスポーツを楽しみましょう!モルック練習プログラム

北海道フィンランド協会からモルックに関するお知らせです。

 

モルック練習プログラム(4・5月)を行います。
一緒にフィンランド発祥のスポーツを楽しみましょう!

申込方法:
お名前と連絡先(電話番号かメルアド)を記入のうえ、 下記にお申し込みください。
⇒イチカワ 090-8906-1750 E-mail:ich1951@icloud.com