lakka 漆、クラウドベリー、鳩小屋…
GW前の金曜日から数日、津軽地方と会津地方に旅行してきました。この両地方はいくつか共通点があります。まずお城(linna)、それからよく馬肉(hevosen liha)を食べること、それから漆器、漆芸で有名なこと。津軽塗と会津塗ですね。
漆芸や漆器はlakkatyö(lakka「漆、ラッカー」+työ「仕事」)といえば通じると思います。lakkaは面白い単語で、辞書的には(たとえばKielitoimiston sanakirja)4つの違う意味があります。まずは①漆、ラッカー、それから②クラウドベリー(和名:ホロムイイチゴ)、他には③鳩小屋、天蓋(てんがい)、④ガンマ(γ)ブチロラクトン(=gammabutyrolaktoni、化学式C₄H₆O₂)です。私は①・②の意味は知っていましたが、③・④は今回初めて知りました。クラウドベリーは他にhillaと言ったり(suo)muurainと言ったりもします。
lakataは通常lakata+-mAstAの形で「~することを終える、~することが終わる」という意味で使えると覚えている中級以上の学習者も多いと思いますが、この動詞も「漆やニスを塗る」という別な意味があります。なので漆が塗られた食器などはlakataを受動過去分詞にしてlakattu riisikuppi「漆が塗られたおちゃわん」のように漆器をより具体的に説明することもできるかと思います。