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フィンランド語講座

北海道フィンランド協会

5人目は「緑薔薇」君でした

2015年10月20日

ユハ君が新しい留学生を授業に連れてきてくれました。Mika Grönroos君、近い日本語表記はミカ・グロンロースでしょうか。

ミカ・グロンロース君

ミカ君(左はユハ君)

ミカ君はトゥルク出身の26歳。トゥルク大学からの交換留学生兼研究生というステイタスで、来年の1月末まで在札予定です。電子工学が専門で、lenkkeily(ジョギング)と専門分野を駆使して各種装置(たとえばLEDなどを使って)を作るのが趣味だそうです。先日の水曜上級サークル訪問時は、生徒さんのインタビューに対し、「温泉に入りたい」、「函館がきれいな街と聞いたので訪問してみたい」、「いろいろな食べ物を味わってみたい」等々抱負を語ってくれました。

Grönroosはスウェーデン系の名前ですが、名字がスウェーデン系なだけで、ミカ君自体は生粋のフィンランド人です。grönは「緑」(英語ならgreen)、roosは「薔薇」のことです。このなかなかロマンティックな「緑薔薇」さん、珍名というほどではなく、VRK(住民登録センター)によれば、フィンランドには二千人を超える「緑薔薇」さんがいるようです。

「ン」が「ソ」っぽいのであとでみんなで直してあげました

「ン」が「ソ」っぽいのであとでみんなで直してあげました

ミカ君、先日は洗剤と間違えてブリーチを洗濯機の中に入れてしまったそうで、大変でしたね。

フィンランド人の名字(sukunimi)

フィンランドで最もポピュラーな名字トップ10!

2015年10月5日
Väestörekisterikeskus(VRK、おおむね「住民登録センター」に相当)の今日(10月5日)のデータを参照しました(カッコ内は人数)。
第1位 Korhonen (23286) 語源はおとといのブログで紹介しました
第2位 Virtanen (22988) 同上
第3位 Mäkinen (20985) mäkiは「丘、岡」
第4位 Nieminen (20944) niemiは「岬、半島」
第5位 Mäkelä (19555) 第3位同様mäkiに関係あり、-la/läは「~があるところ」という接尾辞
第6位 Hämäläinen (19109) Hämeはタンペレ、ハメーンリンナなどがある「ハメ地方」、
     hämäläinenは「ハメ地方の人」
第7位 Laine (18718) laineは「波、うねり」
第8位 Heikkinen (17902) Heikkiは男性のファーストネーム
第9位 Koskinen (17736) koskiは「瀬、急流」
第10位 Järvinen (16795) järviは「湖」

湖の国だけあって水に関係ある苗字が多いですよね。このVRKのウェブサイトではそれぞれの名字の人が現在外国に何名住んでいるか、といった情報までわかります。新留学生の苗字ですとJohannaさんの名字であるKorhonenさんは外国に1025人、Miro君の名字Laaksonen(「小谷」君)は合計9578人(うち外国に399人)、Janne君の名字Tikkanen(「小キツツキ」君)は合計5644人(うち外国に360人)、Tuulikkiさんの名字Puominenはぐっとレア度を増して合計79名、この位珍しい名前になると個人情報保護の観点から、このうち何名が外国在住かは表示されなくなります。

名前についてはファーストネームも含めて、またいろいろ紹介したいと思っています。

 

 

4人ともnenでした

2015年10月3日

Janne Tikkanen (ヤンネ・ティッカネン)
Tuulikki Puominen (トゥーリッキ・プオミネン)
Miro Laaksonen (ミロ・ラークソネン)
Johanna Korhonen (ヨハンナ・コルホネン)
フィンランドの大学からこの秋北海道大学に留学予定の5名のうち4名とコンタクトがとれました。全員今週授業に来てくれました。

新留学生1

左からJanne君、Miro君、Tuulikkiさん

-nenはフィンランド人の苗字の代表的な語尾で、よくその意味を尋ねられます。その際は「『~ちゃん』に相当する、小さい、かわいいといったニュアンスをもつ縮小辞(指小辞)です。」と説明しています。
一例は:
poika「少年」→poikanen「小さな、かわいい坊や」(poikanenは「おたまじゃくし」の意味もあり)です。

新留学生2

Johannaさん

では-nenの前の部分は? tikkaは「キツツキ」なのでJanne君の苗字は「小キツツキ」、puomiは「柵、横木、往来止め」(踏切で下りてくるバーのようなイメージです)Tuulikkiさんは「横木ちゃん」かな。laaksoは「谷」なので、Miro君はズバリ「小谷」君、korhoは辞書には載っておらず語源は諸説あるのですが、Johannaさん本人も語っていたように、「耳の聞こえの悪い人」というのが有力な説の一つです。Mykkänenという苗字(mykkäは「口がきけない人」)もあるようにこの語源は特にフィンランドの苗字では驚くべきものではないですが、特筆すべきはKorhonenはフィンランドで最も多い苗字です。2009年にそれまで第一位だったVirtanen(virtaは「流れ」)を抜いて一位に躍り出ました。ということで、Korhonenはフィンランドの「佐藤」さんということになります。

リニューアルオープン

2015年10月1日
北海道フィンランド協会のフィンランド語講座ウェブサイトが新しくなりました。
URLも新しくなりました(http://finkouza-2.hokkaido-finland.com)ので、旧ページをブックマークしていた人は、新たに設定しなおしてくださいね。

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受講生募集のご案内

北海道フィンランド協会はフィンランドに触れる一環として年間を通じてフィンランド語講座を開設しております。 初めての方も対象ですので、お問い合わせの上気軽にご参加ください(1期10回のコースを4期行います)。また、随時見学も受けつけております。