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フィンランド語講座

北海道フィンランド協会

joulukinkku クリスマスのハム

到着時の様子

フィンランドのクリスマス料理の代表格はjoulukinkku、クリスマスのハムです。今年は鎌倉の「ライ麦ハウスベーカリー」のAkiさんの作ったハムをSilja, Jussiと共同購入してみました。

もとの肉は8-9kgあったようですが、ハムになると5.5kgくらいの、しかし相当な大きさの塊で、別途注文したライ麦パン類と2箱でクリスマスイブ(jouluaatto)に送られてきました。

到着が予定より1日遅れたので、クリスマスイブはこのハムを切り分けたり、SiljaとJussiの元に届けたりと大忙しでした。フィンランドのマスタード(sinappi)をつけて食べると大変美味で、フィンランドで過ごしたクリスマスのことが思い出されました。何しろ量がたくさんありますから、お正月までかけてゆっくり食べようと思います。

切り分けたらハムとわかりますよね

豚の太腿やそこから作った食べ物を意味するkinkkuは、いつも語源ではお世話になっているKaisa Häkkinen著『現代フィンランド語語源辞典』によれば、スウェーデン語skinkaからの借用で、書き言葉として初めて登場したのは1637年に刊行されたある辞書中だそうです。

ヨーロッパ トラムの旅「フィンランド ヘルシンキ」放送予定

2020年12月に放送された番組が再放送されます。
路面電車(トラム)の車窓から見るヘルシンキの街並み。綺麗ですね。

番組を観るとフィンランドを訪れたくなります。でもまだ当分行けそうにない。
では今のうちにフィンランド語を学びませんか?

フィンランド語講座入門コースが4月から始まります。
担当講師は水本先生。オンライン授業のお試し(見学)もできます。
番組に登場したトラムのお話も授業中に詳しく聞けますよ。

 

放送予定:NHK総合 2021年1月12日(火) 27:34~28:05
(2021年1月13日(水) 3:34〜)

放送予定:NHK総合 2021年1月18日(月) 27:27~28:05
(2021年1月19日(火) 3:27〜)

*必ずお住まいの地方のNHK番組表を事前に確認して下さい。

 

4月から始まる入門コース、詳しくはこちら→2021年度フィンランド語講座入門コース受講生募集中

yliopettaja Seija ja Juha 大(おお)先生セイヤとユハ

コロナ禍の中ではありますが、昨日は二人のフィンランド人と顔を合わせました。まずは私の先生、私にとっては大先生(だいせんせい、suuri opettaja)でもありますが、生徒さんから見れば先生の先生、大先生(おおせんせい、yliopettaja)のセイヤさん。共通の古い友人や最古参の語学サークル生20名ほどに一緒にクリスマスカードを書く習慣が15年くらいは続いているでしょうか。セイヤさん自身は大変元気でしたが、ドイツにいる甥御さんのパートナーが無症状とはいえコロナに感染してしまったようで、大変心配していました。

もう一人は昨冬まで札幌に住んでいて、北海道大学とフィンランド諸大学との交流、札幌市と出身のロヴァニエミ市の交流に尽力されたユハ・トゥイスクさんです。現在は横浜に在住。現職のフィンランド企業に関係する出張と、毎年続けている札幌市山鼻地区にある「めばえ幼稚園」への慰問を兼ねて、2泊3日の忙しいスケジュールの中、昨日の「木曜初級コース」に顔を出してくれました(ユハと私と2名でフィンランド協会事務局から授業を発信)。

ユハは教え上手、褒め上手で、私の授業の進め方もよく熟知しているので、久しぶりに授業に来てくれたことを大変うれしく思いました。木曜初級コースは、夏以降男性ゲストがまったく来訪していなかったので、受講された皆さんもフィンランド訪問歴やフィンランド語学習歴についての彼とのやりとり、良い刺激になったのではないかと思います。

フィンランド協会正面の某有名ホテルの2泊の宿泊費が計4000円、ところが最終日のチェックアウトを5時間延ばしたら延長料金が5000円だったよ、とこぼすユハ君でした。

フィンランド語辞書・テキストのクリスマスセールを行います!

今回、北海道フィンランド協会の収入増に多少なりとも寄与し、多くの皆さんの一層のフィンランド語学習も期待して、辞書・テキスト類のクリスマスセールを行います。

セールの目玉は:
①トゥルク在住の幡野恒さんから直接購入している辞書数種の販売
②今後クラス授業で使用する可能性の薄いテキストHyvin menee 1/2の特売
③今回協会事務局から偶然発見されたテロ・サロマー著「日本語フィンランド辞典」の最終セール
です。

以下、今回販売する書籍の簡単な紹介です。
①ー1 幡野恒著「フィンランド語日本語大辞典」特別定価(税込):¥12,000 完売御礼!(12/18)
※完売しましたが、購入を考えられている方は、どうぞ水本までご連絡ください。まとまった購入希望があれば追加の注文を行うかもしれません

著者幡野恒さんからのPR:「フィンランド語・日本語大辞典は2020年1月に完成しています。辞書は3冊で構成されています。第4版のデータをベースに第4版の完成以降に集めた単語を収録し、用例は第4版よりもさらに取り入れより理解しやすくなりました。語彙数はフィンランド語日本語の辞書では最大級の約12万語です。基本的な単語はもちろんのこと、俗語やフィンランドの地名、植物の名前、動物の名前、医学や解剖学の用語なども多く入っています。日常生活でのちょっとした単語までわかるような辞書となっております。北海道フィンランド協会がまとめて辞書を取り寄せていただいたこともあり、販売価格を抑えることができ、お得となっています。」
①ー2 幡野恒著「フィンランド語日本語辞典(第4版)」特別定価(税込):¥7,000 残り4セット!
2分冊で収録語彙数は7万7千語。普段使いには十分な語彙数です。
①ー3 幡野恒著「フィンランド語日本語辞書(第5版)」特別定価(税込):¥4,200 残り6セット!
著者幡野恒さんからのPR:「フィンランド語・日本語辞典第5版は2018年に完成しています。2014年に完成したフィンランド語・日本語辞典第4版の単語の中から頻度の高い単語だけを厳選し、コンパクトにまとめています。例えば第4版にあるようなマニアックな鳥の名前などは省いています。第5版の語彙数は約1万8千語となっています。印刷所のミスで表紙の色落ちがありますが、中身は問題ありません。第5版は持ち運びやすく、フィンランド語学習者の初心者や中級向けとなっております。北海道フィンランド協会がまとめて辞書を取り寄せていただいたこともあり、販売価格を抑えることができ、お得となっています。」
①ー4 幡野恒著「医学・解剖学用語辞典 日本語-フィンランド語-日本語」定価(税込):¥2,000 残りわずか
著者まえがきより:「この辞典は私がここフィンランドに長年住んでいて医者にかかった際、自らの症状を医師に伝えるのに苦労したり、医師からの診断を理解するのに苦労した経験をきっかけに作成したものです。」

②ー1 「Hyvin menee! 1(入門~中級用テキスト)」完売御礼!(12/17)
おおむねsuomea suomeksi 1に対応する文法が、実際にフィンランドに旅行したり現地で生活する場面で使われています。購入者には水本作成の各課の文法や読解の参考になるプリントをお付けします。
②ー2 「Hyvin menee! 2(中級~上級用テキスト)」定価(税込):¥5,000  ¥3,500 残り10冊 残り9冊(12/15)
おおむねsuomea suomeksi 2に対応する文法が「仕事」、「余暇」、「自宅で」、「イベント」といった場面で使われています。ss2修了レベルの方なら参考になるテキストかと思います。60ページのアルファベット順単語集付き。

③ テロ・サロマ―著「Japani-suomi-sanakirja 日本語フィンランド語辞典」定価(税込):¥3,500 ¥3,000 残り10冊ほど
完売と思われていた辞書の最後の在庫が大掃除時に発見されました。見出し語8000、文字が小さいのが玉にキズですが、日本語-フィンランド語辞典は大変貴重で、今後増刷の予定もないので最後の販売となります。

購入申し込み・お問い合わせは、水本秀明(語学講座担当専務理事:akilapinhullu@yahoo.co.jp)まで直接お願いします。会員の方は送料協会負担でお届けしますが、非会員の方は購入冊数に関わらず送料¥500を別途申し受けます。在庫が少ないものは、売り切れ次第販売終了となります。今回販売の書籍のうち、幡野さん辞書は今後も入荷の可能性がありますが、時期は未定です。なお、会員の方でこの機に辞書・テキストを購入したいという方は、クリスマスまでに注文していただくと25日発送予定の協会誌Auroraと一緒に発送できるので、事務処理上大変好都合です。

①ー1

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①ー3

①ー4

②ー1,2

 

 

postimerkki 切手

切手収集(postimerkkien keräily)は、私が子どもの頃はとても人気のある趣味でしたが、最近は趣味としている人が少なくなってしまったのではないでしょうか。多くの切手がシールになってしまいましたし。

フィンランドへのクリスマスカードは、昔は12月13日(私の先生のSeijaさんの名前の日(nimipäivä))までに投函すれば、ほぼ間違いなくクリスマス前に着いたものでしたが、最近は日本以上にフィンランドの郵便事情が悪くなり、1月中旬くらいになって「クリスマスと新年のあいさつ届いたよ」とメールが来たりします。

今年は少しだけ余裕を持ってフィンランド宛てクリスマスカード25通くらいを10日に投函しました。25gまでの封書はフィンランドまで110円、ハガキは外国へは世界均一で70円です。困ったのは70円切手がないこと。通常ハガキ用の63円切手に7円分を足さなくてはいけないのですが、現在は7円切手がなく、2円切手(ウサギ)と5円切手(サル)の組み合わせ、つまりハガキに63円切手を貼ってしまうとあと切手2枚分のスペースを上下に確保しなければなりません。本文を書き、住所氏名を書き入れる際にはそこまで頭が回らず、最後になって切手を貼るスペースに悩まなければならないカードが数枚出てしまいました。

郵便局が閉まってしまうと、コンビニやホテルでは国内ハガキ用の63円切手と定形郵便物用の84円切手しか売っていないことが多く、84円切手を貼って外国宛てのポストカードを出している外国人を何度も見たことがあります。「インバウンド」、「国際交流」とかいう前に「センスの良い70円切手を出してくれ」と言いたくなります。たかだか14円の差額で何を騒いでいるんたという人も多いかもしれませんが。

昨年春、「日本・フィンランド外交関係樹立100周年」の切手が発行されたことをご存知ですか。フィンランド関係者としては嬉しい限りの記念切手発行で、素敵な切手なら何シートも購入してフィンランド宛ての郵便に使ってやろうと意気込んで郵便局へ行ったのですが、あまりにもひどいデザインで、2シート購入したのですが、なんだか恥ずかしくて1枚も使っていません。たまには私と意見が合わないこともあるセイヤ先生もこの件では全く同感で、二人でこの切手デザインのセンスのなさを嘆いたことでした。

 

あらひろこさん参加、馬頭琴ナーダム映像配信中

フィンランド語講座受講生でフィンランドの伝統楽器「カンテレ」の演奏者・コンポーザー、あらひろこさんがカンテレ演奏で参加しています。

馬頭琴ナーダム映像

(あらひろこさん)
収録に参加させていただいた、「第13回さっぽろ馬頭琴ナーダム」WEB配信スペシャル!
part1 公開です!
part1は、嵯峨さん、星さん、あらのトリオ演奏と、嵯峨さんソロ、そして、雑談コーナーその1。ぜひご覧ください!!
順次公開される、以降のパートもお楽しみに。


詳しくはこちら→第13回 さっぽろ馬頭琴ナーダム(さっぽろアートライブ)

Zoomでクリスマス会「Pikkujoulu(小さなクリスマス)」が開催されました

フィンランド語講座入門・初級コースを受講中の鐘本さんと高井さんが、先日行われたクリスマス会「Pikkujoulu(小さなクリスマス)」の様子を送ってくれました。

Pikkujoulu

2020年12月5日にフィンランド語入門・初級コース合同のPikkujouluを開催しました。

今回は両コース受講の2名(関東在住者)が幹事となり、Web(Zoom)での親睦会を企画。
受講の有無に関わらず、関東圏に住む協会員の方々や、留学生のシリヤ・イヤスさんにもゲスト参加いただけました。

総勢22名(+お子様3名)もの参加者が集まり、自己紹介でフィンランド愛をアピールし合ったり、趣味について情報交換しました。

お楽しみ企画その1・クイズでは、人口や緯度を問う優等生らしい問題から始まり、”ハロネン前大統領はどっち?”などの笑える出題など、幅広いフィンランド知識を身につけました。
その2・お絵描き大会では、お子さんたちも一緒に参加されて、トナカイやサウナといったお題を描きました。隠れた名画伯による芸術的な作品が生み出され、大いに盛り上がりました!

参加した皆さんからは「子どもたちも楽しんでいました」「みなさんと交流できてとても楽しめました」「フィンランド語の授業がさらに楽しみになった」との感想が寄せられました。
また「企画・運営もぜひやってみたい」「(幹事の)サポートとしてやってみたい」との声も複数挙がっており、頼もしい幹事が増殖している気配も感じられました。

次の企画は、どうしましょう?またすぐにでも皆さんとフィンランド愛を語り合いたいです!
ご参加いただきありがとうございました!Kiitos!!

幹事・報告:鐘本 智美、高井 梨絵(会員、語学講座入門・初級コース受講生)

Sokerittomia, sitruunan- ja vadelmanmakuisia salmiakkilakritsipastilleja シュガーレス、レモンとラズベリー味のサルミアッキ・リコリスドロップ

ヘルシンキ、テロ・サロマ―さんと奥様の雅子さんのお店「ノルディス」のネットショップで買い物をしたら、テロさんは色々と興味深い製品をおまけしてくれました。

私が今はまっているのは、写真のFazar社のサルミアッキ。3年前にフィンランドに行ったときには見かけなかったので新しい商品だと思います。箱の上下部分のピンクが印象的。今日現在、おまけで送っていただいた2箱のうち1箱半が私のお腹の中に収納済み。

この商品の名称はタイトルの通り(長い!)。フィンランド語学習者には勉強になる語彙、文法が満載です。含まれている名詞・形容詞を抽出すると:
-sokeri(砂糖)→sokeriton(形容詞「砂糖なしの」)・・・-ton/tönは「~なしの(英語:-less)」のサイン←テキストss2のkpl19 で学習
-sitruuna(レモン)
-vadelma(ラズベリー[ヨーロッパキイチゴ])
-maku(味、風味)→~makuinen(形容詞「~味の、風味の」)・・・~部分は属格(-n)になります
-salmiakki(サルミアッキ)
-lakritsi(lakritsaという形もあり、リコリス、甘草)
-pastilli(ドロップ、トローチ)

そしてドロップ、トローチは、食べ物なので通常は単数分格形になるのですが、「一粒、二粒…」と数えられ、かつ、箱の中の粒数は「不定の複数」なので、sokeriton, ~makuinenという修飾語(形容詞)とも併せて、pastillejaという「複数分格」(ss1の26課で学習)に格変化しています。

些細なことですが、vadelma-sitruunaのように結ばれる要素AとBが対等な関係であれば、ハイフンの両側にはスペースを入れませんが、sitruunanmakuisia ja vadelmanmakuisia「レモン味とラズベリー味の」のようにA~とB~の共通部分(ここではmakuisia)の前半を省略する場合はsitruunan– ja vadelmanmakuisiaのようにハイフンの後ろに半角スペースが入ります。

趣味どきっ! ステイホームを心地よく… ぬくもりの北欧スタイル  

フィンランド語講座旧受講生のこうの ちえさんから、テレビ放送番組のお知らせです。

(こうの ちえさん)
12月2日(水)よりスタートするNHK Eテレ『趣味どきっ!』の特集は「ぬくもりの北欧ライフスタイル」です!
北欧五カ国の大使館が取材に協力し、外交官がそれぞれ自国のライフスタイルや文化、インテリアの工夫や冬の過ごし方などについて語っています。
フィンランド大使館からは、今夏着任したニーナ・ヴァイサネン一等書記官が登場。
NHKテキストは本日11月25日から発売開始です。


 

詳しくはこちら→ステイホームを心地よく… ぬくもりの北欧スタイル