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フィンランド語講座

北海道フィンランド協会

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postimerkki 切手

切手収集(postimerkkien keräily)は、私が子どもの頃はとても人気のある趣味でしたが、最近は趣味としている人が少なくなってしまったのではないでしょうか。多くの切手がシールになってしまいましたし。

フィンランドへのクリスマスカードは、昔は12月13日(私の先生のSeijaさんの名前の日(nimipäivä))までに投函すれば、ほぼ間違いなくクリスマス前に着いたものでしたが、最近は日本以上にフィンランドの郵便事情が悪くなり、1月中旬くらいになって「クリスマスと新年のあいさつ届いたよ」とメールが来たりします。

今年は少しだけ余裕を持ってフィンランド宛てクリスマスカード25通くらいを10日に投函しました。25gまでの封書はフィンランドまで110円、ハガキは外国へは世界均一で70円です。困ったのは70円切手がないこと。通常ハガキ用の63円切手に7円分を足さなくてはいけないのですが、現在は7円切手がなく、2円切手(ウサギ)と5円切手(サル)の組み合わせ、つまりハガキに63円切手を貼ってしまうとあと切手2枚分のスペースを上下に確保しなければなりません。本文を書き、住所氏名を書き入れる際にはそこまで頭が回らず、最後になって切手を貼るスペースに悩まなければならないカードが数枚出てしまいました。

郵便局が閉まってしまうと、コンビニやホテルでは国内ハガキ用の63円切手と定形郵便物用の84円切手しか売っていないことが多く、84円切手を貼って外国宛てのポストカードを出している外国人を何度も見たことがあります。「インバウンド」、「国際交流」とかいう前に「センスの良い70円切手を出してくれ」と言いたくなります。たかだか14円の差額で何を騒いでいるんたという人も多いかもしれませんが。

昨年春、「日本・フィンランド外交関係樹立100周年」の切手が発行されたことをご存知ですか。フィンランド関係者としては嬉しい限りの記念切手発行で、素敵な切手なら何シートも購入してフィンランド宛ての郵便に使ってやろうと意気込んで郵便局へ行ったのですが、あまりにもひどいデザインで、2シート購入したのですが、なんだか恥ずかしくて1枚も使っていません。たまには私と意見が合わないこともあるセイヤ先生もこの件では全く同感で、二人でこの切手デザインのセンスのなさを嘆いたことでした。