6月 | 2020 | フィンランド語講座
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フィンランド語講座

北海道フィンランド協会

timjami eli tarha-ajuruoho タイム(timjamiあるいはtarha-ajuruoho)

プランターに植えてあったタイムが春に芽吹き、今は小さな白い花を咲かせています。一年生の草本かと思っていたのですが、多年生の木本(小低木)だったのですね。

タイムは、伊達市大滝区で作っているレッドビーツ(punajuuri)でボルシチ(borssikeitto)を作る時に必ず入れています。先輩で友人でもある大滝の藤田さんは私が作るボルシチは「土臭くなくていいね」と褒めてくれますが、パセリ(persilja)やディル(tilli)の他にタイムを入れているのが効いているのかもしれません。

タイム(timjami)はもともとは「香(こう)」を表すギリシャ語が、ラテン語、古スウェーデン語を経由してフィンランド語に入ってきた語のようです。古代エジプトではミイラ(muumio)の防腐剤としても使われていたとか。フィンランド語の書き言葉の父ともいえるミカエル・アグリコラ(Mikael Agricola(1510頃‐1557))の時代はtimjaniという形をしていて意味はやはり「香」という意味、その後スパイスとして用いる植物としては1683年にエリアス・ティランツ(Elias Tillandz)が著した植物誌が初出のようです。
(参考文献:Kaisa Häkkinen著 Nykysuomen etymologinen sanakirja『現代フィンランド語語源辞典』)

昨秋収穫して藤田さんの冷蔵倉庫に保管してあった最後のビートをもらってきたので、これを使って今晩はボルシチかな?!

今年のカルチャーナイトはお家でカンテレ演奏が聴けます

カルチャーナイト2020

今年の「カルチャーナイト2020」はオンライン開催されることになりました。

フィンランド語講座旧受講生でカンテレ奏者・講師の佐藤美津子さん(北海道フィンランド協会常務理事)が、アイヌ弦楽器「トンコリ」とフィンランド民族楽器「カンテレ」によるユニット「ポロ」でカンテレを演奏します。


「カルチャーナイト2020ライブ」@知事公館

  • 日時:7月17日(金)18~20時まで生配信
  • 会場:YouTube Live
  • 出演:「ポロ」トンコリ(福本昌司さん)、語り (結城幸司さん)、カンテレ(佐藤美津子さん)

詳しくはこちら→「カルチャーナイト2020」

koronaan liittyviä sanoja 2 コロナ関連語句2

そうそう、1語忘れていました。Nettaによればフィンランドではkoronanjälkeinen「コロナ後の」という新しい形容詞が生まれているそうです。koronanjälkeinen syksy「コロナ後の秋(そうなってほしいものですが…)」とかkoronanjälkeinen elämä「コロナ後の生活」のように使います。もちろん形容詞ですから理論上は単複10格以上に格変化します。

koronaan liittyviä sanoja コロナ関連語句

水曜上級サークルのHさんからコロナ関連語句を紹介してほしい依頼を受けたのに応えるのが少し遅くなりました。いくつか紹介します。語彙選定に当たってはNettaのアドバイスを受けました。

≪基本語彙・言い回し≫
koronavirus コロナウイルス(通常はkoronaだけで通じます)
-Minä sain koronan. 「私はコロナに罹りました。」←sainは動詞saada「得る」の過去形一人称単数形
-Minulla on korona.「私はコロナに罹っています。」←所有文(参考:ss1の7課)
maski 「マスク」→2 maskia「2枚のマスク[単数分格]」、monta maskia[単数分格] = paljon maskeja[複数分格]「たくさんのマスク」
pandemia 「パンデミック」
≪応用≫
saada tartunnan[辞書形tartunta「感染」、nt:nnのkpt変化あり] 「感染する」≒tarttua
tartuttaa 「(他人に)感染させる」
koronarajoitus 「コロナによる様々な制限」
koronapolitiikka 「(対)コロナ政策」
koronavirustilanne 「コロナウイルス(感染)状況」
riskiryhmä 「(高齢者、妊婦など)感染リスクが高いグループ」
-kuulua riskiryhmään 「(高齢者、妊婦など)感染リスクが高いグループに属している」←kuulua + 入格「~に属す」
koronakevät 「コロナの春[2020年の春を称して]」

少しでも皆さんの参考になれば幸いです。

佐藤美津子さんのカンテレ演奏がYouTube Liveで聴けます

2020年6月21日開催のゲノム医療を学ぶWEBセミナーで、カンテレ奏者・講師の佐藤美津子さん(北海道フィンランド協会常務理事)がカンテレの演奏を行います。

参加無料ですが、事前登録が必要です。

 

難治性がん啓発キャンぺーン 10周年記念WEBセミナー
がんゲノム医療を知ろう・学ぼう~肺がん・すい臓がん治療のこれまでの10年これからの展望

  • 日時:2020年6月21日(日)13:00~17:00
  • 会場:YouTube Live

詳しくはこちら→2020年6月21日開催―ゲノム医療を学ぶWEBセミナー

手、洗って! te alatte

「日本語のように聞こえるフィンランド語」、その逆で「フィンランド語のように聞こえる日本語」、フィンランド語を勉強していると感じる時ってありますよね。あるフィンランド人は、初めて日本に来た時、日本人たちが夜にOjassa minä sain.「堀[水路]の中で私はつかまえた」と言っているように聞こえたと言ってました。「おやすみなさい」です。

先日個人授業で動詞の人称変化の復唱をしている時に高校生の生徒さんが急にクスッと笑ったのでどうしたのかなと思ったのですが、私が急に「手、洗って!」といったように聞こえたようです。動詞alkaa(「~し始める、始まる」タイプⅠ、k:Φ[消える]の最も難しいkpt変化あり)の人称変化、minä alan「私は~し始める」、sinä alat「あなたは~し始める」、hän alkaa「彼/彼女は~し始める」、me alamme「私たちは~し始める」の次、te alatte「あなたがたは~し始める」でした。

alkaaは過去形の変化もaloin, aloit, alkoi, aloimme, aloitte, alkoivatと難しいので注意です(ss1の19課s120最初の■参照)。また、「~し始める、始まる」という場合は主に、①ruveta(タイプⅣ、p:vのkpt変化あり)+-mAAnか②alkaa+動詞の辞書形を使っていたのですが、①からの類推で③alkaa+-mAAnと言ったり書いたりするフィンランド人が続出し、私がフィンランド語を習い始めた頃は③は誤用だったのですが、最近はこれも許されています。この話題は中・上級コースでテキストss2の6課(s45Huomatkaaの3つ目の■)で私は言及しています。

Hyvästi lempi-T-paitani! さらば大好きなTシャツ!

暑がりで一年中室内ではTシャツでいるたちなので、フィンランド人からのお土産の中でもTシャツはありがたいものです。室内でも、また時にはフィンランドのPRも兼ねて外でも着ていればいつかは寿命が来ます。私のお気に入りのTシャツの何枚かも最後の時を迎えつつあります。

写真のアーリッカ(Aarikka)のTシャツは古い友人でカンテレ奏者のEva Alkulaからもらったお気に入り。生地が薄くなり、首回りがボロボロになり、いよいよ雑巾かウエスになる運命です。

描かれている動物はヘラジカ(hirvi)。北部のトナカイ(poro)なら自動車と衝突すればトナカイさんだけがあの世行きですが、フィンランド南部~中部に生息するヘラジカの場合は通常人間もお陀仏です。

このような大型動物のヘラジカですが、肉が本当においしいんです。トナカイはそれなりの値段を払えばスーパーでも買えますが、ヘラジカは狩猟を趣味としている知人などがいないとなかなか手に入りません。

アハタリ(Ähtäri)動物園で

最後にちょっとだけ文法を。hirviのように-i終わりの名詞・形容詞は変化が何パターンかあり難しいですよね(参考:テキストss1のs60)。hirviはnimi「名前」やniemi「岬、半島」そしてSuomi「フィンランド」と同じパターンです。したがって、
・1頭のヘラジカ (yksi) hirvi
・2頭のヘラジカ kaksi hirveä(単数分格)
・たくさんのヘラジカ monta hirveä(単数分格)、あるいはpaljon hirviä(複数分格)
・(1頭の)ヘラジカの hirven(単数属格)
・(複数の)ヘラジカたちの hirvien(複数属格)
となります。単数分格のhirveäが、「すごい、ひどい」に相当する形容詞とたまたま同形になるので注意しましょう。

 

raparperi ルバーブ

昨日の金曜上級コースには久しぶりにNettaが参加してくれ、私も嬉しかったですが、授業参加された皆さんもいろいろと参考になったことが多かったと思います。今年の春をkoronakevät「コロナ(の)春」とフィンランドでは呼んでいるようですね。そのうちPrahan kevät「プラハの春」のように歴史の教科書にも載るような語になるのでしょうか…コロナ関連の語彙を紹介してほしいという要望が受講生の一部からあったので、近いうちにいくつかの語彙や言い回しだけになると思いますが、このブログ欄で紹介することを考えています。

今週火曜日に伊達市大滝区で畑仕事をしてきました。種蒔きが主でしたが、今年はルバーブの成長が良くて楽しみです。Nettaが授業に来てくれたのも、ルバーブを賄賂として送っておいたのが効いたかもしれません(ルバーブパイを作ってみると言っていました)。

 

さっそく帰宅後ルバーブジャム(raparperihillo)を作りました。作り方は本当に簡単で、洗って2cmくらいの長さに切ったルバーブ、お好みの量の砂糖とレモン汁を鍋に入れて10-12分ほど煮るだけ、水も入れる必要がありません。私のようなものぐさでも簡単にでき、まず失敗することもありません。茎が緑だと緑色のジャムが、今回のように赤みを帯びた茎が多いとピンク色になりますが、味は特に変わらないと思います。ピンク色っぽいジャムの方が見栄えが良いので好む人が多いようではありますが。

話は変わりますがraparperi、巻き舌が苦手な人には攻略が難しい語の一つかもしれません。

2020年度フィンランド語入門講座を9/5(土)に開講します

6月第1週スタートを予定していた本年度のフィンランド語入門講座は、9月5日(土)に開講日を延期します。
再度の延期となり、そして皆さんへのご連絡が直前となってしまい、大変申し訳ございません。
今後、さらに延期することはありません。
以下に講座の概略をお知らせいたします。

【初回授業開講日について】
2020年度のフィンランド語入門講座は、9月第1週の9/5(土)に開講します。
今後、再度の延期はありません。

【今年度の授業日程について】
来年3月まで3期30回の授業を予定していましたが、2期20回に変更いたします。
※場合によっては全5回の第3期を2~3月に実施する可能性があります。

【授業形態について】
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、オンライン会議ソフト「Zoom」を使用して授業を行います
将来的には従来通りの対面授業の形態に戻すことも考えていますが、少なくとも年内はオンラインによる授業となります。

【北海道フィンランド協会年会費について】
語学講座受講を目的として当協会に入会される方については、事務処理上、入会の期日を令和2年10月1日とさせていただきます(実際の入会後、当協会からの連絡・発送物などありましたら10月1日以前でも送らせていただきます)。
また、年会費を半年分(一般1,500円、学生1,000円)といたします。
語学講座受講を目的として、既に入会の手続きを済ませた方については、半期分を返金いたします。
なお、今回の開講時期延期と、遠隔授業による開講ということで受講を見送る方は入会金・年会費の全額を返金いたします。
お手数をお掛けし申し訳ございませんが、返金先の金融機関名、口座番号、名義等をお知らせ下さい。

【テキスト等について】
使用するテキストや、授業時間については変更ありません。
また、9月の開講に先立ち、オンラインによる授業に慣れていくため、7~8月に数回テスト授業を行う予定です。
詳細は追ってご連絡いたします。

開講を心待ちにしていてくださった皆さんへ、今一度お詫び申し上げます。

 

フィンランド語入門講座担当  片瀬 康勝