さっぽろ雪まつりの国際雪像コンクールにフィンランドチーム参加
2月5日からスタートの今年の札幌雪まつりに先駆けて、4日から大通西11丁目で国際雪像コンクールが行われており、フィンランドからも私の知人のJanne, Arto, Mattiが参加しています。テーマは「カレワラ」に登場する呪術師のヨウカハイネン。カレワラだけでもマニアックなテーマですが、ヨウカハイネンとはさらにマニアックです。
「カレワラ」のことをよく存じない方も多いでしょうから、会場に英語と日本語の簡単な説明がありました(写真)。おおむね該当する部分のフィンランド語は以下のようになります(訳は小泉保著『対訳 カレワラの歌 第一巻』大学書林のp28-29『ヨウカハイネンの屈服』を引用)。同書によればjoukahainenはフィンランドの北部方言では「白鳥」(標準フィンランド語だとjoutsen)の意味があるそうです。
Siitä nuori Joukahainen そこで若いヨウカハイネンは
toki viimein tuskautui, ついにたまらなくなってきた。
kun oli leuan liettehessä, 顎が泥に埋まり、
parran paikassa pahassa, 髭が汚い所についた、
suun on suossa, sammalissa 口が沼の中に、苔の中に、
hampain haon perässä. 歯が朽ち木の端についたとき、
Sanoi nuori Joukahainen: 若いヨウカハイネンは言った。
,,Oi on viisas Väinämöinen, 「おお賢いワイナミョイネンよ。
tietäjä iän-ikuinen! 不滅の聖者よ!
Laula jo laulusi takaisin, もうあなたの歌を歌い戻してくれ、
heitä vielä heikko henki, 弱い魂を救ってくれ、
laske täältä pois minua! ここからわたしを出してくれ!
このあとヨウカハイネンは命を救われた代償に、妹のアイノ(Aino)をワイナミョイネンに差しだすことを余儀なくされてしまいます。
7日の晩まで製作を続け、8日の午前中には表彰式があります。詳しいスケジュール等は札幌雪まつりの公式HPなどで確認ください。顔に似合わず?お茶目で楽しい連中なので応援よろしくお願いします。