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フィンランド語講座

北海道フィンランド協会

tilli ディル

 

ディル(tilli)は本当にフィンランドでよく使われるハーブです。日本では存在はそこそこ知られていても、どのように使ったらよいかわからない人も多いようですが、フィンランドでは魚、特に鮭(lohi)との相性抜群ということで、サーモンスープ(lohikeitto)を筆頭に多くの料理で使われます。料理の腕ははなはだ怪しい私でも、ディルが入ったサーモンスープ、ボルシチ、ポテサラはだいたい周囲から及第点をもらえます。生のディルは大きなスーパーにしかなく、しかも小袋に二房?入りで150円位するのが難ですが、いつもお世話になっている伊達市大滝区の藤田さんの畑では毎年ハウスで栽培しているので、夏以降はたくさん香りのよいものが手に入るのでうれしいです。今年も豊作だと良いのですが。写真はsuvipiha「夏庭」ブランドのディルの種袋、サーモンが写っているのがフィンランドらしいでしょ。

最後に少しは勉強も。以下は母音や子音の長さの違いで意味が大きく変わってくる例として良く提示されます。発音して確認してみてください!

・tilli「ディル」
・tili「(銀行)口座」
・tiili「レンガ」

【重要連絡】水本担当の各コースをWeb会議ツール(Zoom)を使って再開予定です

5月(toukokuu「種蒔き月」)に入りましたが、受講生の皆さんお元気ですか。皆さんそれぞれに生活面でのご苦労があり、環境変化への適応を強いられていることと存じます。そのような中恐縮ですが、重要なお知らせですので長文になると思いますが、ぜひ我慢してご一読ください。

協会のフィンランド語講座運営責任者として、現在のコロナウイルス感染状況と終息の見通しが見えてこない現況を踏まえ、まずは私自身が自分の担当授業再開に関して大きく舵を切ることを決めました。Web会議ツール(Zoom)を使っての授業再開です。私はSkypeを使っての個人授業の経験は10年以上ありますが、多人数を対象とした会議スタイルの授業の経験はないので、皆さんの多くと同様、試行錯誤をしながらの再開、ということになるかと思います。皆さんの中には、趣味として勉強しているフィンランド語学習再開にまで考えを及ぼす余裕がない、あるいは、この新しい試みにはついていけない、という方もきっとおられることと思います。そのような方はどうぞ遠慮なくお申し出ください。フィンランド(語)が気になる存在でいてくれる限りは、いつかまた対面授業が再開された日には喜んで授業にお迎えします。語学学校ならオンラインでの指導はこれからもどんどん主流になって行くと思いますが、友好協会の語学講座ですから対面での和気藹々とした雰囲気の中で、できればフィンランド人ゲストも迎えながら授業を進めていく、というのが本来のスタイルだと私は考えていますので。

Web会議ツールを使っての授業再開にはもちろん多くの障害があります。たとえば:
1 パソコン・タブレット・スマホを使える環境にない方は参加できない
2 環境は整っているが、ご家族の在宅勤務やお子さんの自宅待機で落ち着いて勉強できる環境が作りづらい
3 Web会議ツールのインストールや使い方がわからない
4 Web会議ツールを使うことの不安(セキュリティ面など)
5 授業内容が教師→生徒への一方的な配信になるのではないかという懸念

などが挙げられます。1に該当する方はそう多くないと思いますが、2に該当する方が結構多いのではと個人的には懸念しています。今のところテスト授業・補習授業等の試行がうまくいけば、授業再開は従前同様夕食時の午後7時開始を考えていますので特にです。3に関しては私自身がまだZoomの使い方に完全に慣れていないので、皆さんが安心する十分な説明を与えることができず申し訳ないのですが:

①Zoomのアプリのダウンロードは無料で非常に簡単です(お名前だけは必ずHideaki Mizumotoのように実名で登録してください→どなたが授業に出席か把握し、念のため第三者の会議への侵入を防ぐために)
②授業に参加するだけなら、アカウントを作成する必要はありません(Zoomを起動後、私が指定するミーティングIDとパスワードを入力するだけでOK)
③Zoomの使い方は、http://zoom-japan.net./manual/  などを参照できます
④それでも不安があるという方のために、協会語学講座HP管理担当の田中ひろ子会員に、会議に参加するまでのマニュアル作りをお願いしてあります
⑤Zoomは1対1の会話では時間無制限で無料なので、お友達と連れ立って授業に通われている方は、インストール後、使い勝手を試されてはいかがでしょうか?あるいはご家族やお友達と

Zoomは最近急速に使われるようになったツールなので、セキュリティ面での不安を持たれる方がおられるようですが、私が非常勤を務める北大でもロシア語・フィンランド語などの語学授業はZoomを使うことが決まっています。また多くの大学・高校の遠隔授業でもすでに使われています。

3・5に関連しますが、授業(テストでも構わない)に参加さえしていただければ、多少の操作の仕方は私の方からも指示できます。また基本的に生徒さんのマイクはミュート(多人数でいっぺんにしゃべるとハウリングやロボットのような声になりやすい)ですが、私が必要に応じてオンにできますので、質問を受け付けたり、指名した生徒さんに発音してもらい他の方が聞くことも可能です。また「チャット」機能を使って、文字で質問もできます。スマホでも受講できますが、パソコン(何より画面が大きくて見やすい)を使い、有線LANの方が安定して情報を受けられる傾向にあるようです。また安価なもので良いのでヘッドセット(イヤホン&マイク)があると良いようです(購入はヘッドセットなしでまずテストを行ってからのあとでも良いでしょう)。

一方遠隔授業によって:
1 札幌圏以外の協会員も参加が可能
2 授業内容を録音できるので、欠席者向けに「見逃し配信」的なことが可能になる
3 遠隔授業へももちろんフィンランド人は招待できるので、可能な限り招待に努めるつもり(現在、日本語が堪能な一部のフィンランド人以外はアルバイトは全くない状態だが、授業へ来訪してくれたゲストへは以前の対面授業同様、些少の謝礼を差し上げることができる)

といったメリットもあります。

まずはこのGW中(おおむね5月6日まで)にZoomをインストールしてみませんか?インストールし、どこかのタイミングでZoomのテスト、補習授業受講が可能になったという方は、随時水本までお知らせください。ご連絡のあった方へは、5月10日までに、5月11日(月)以降の会議(テスト、テストを兼ねた補習授業、5月14日(木)に予定されている私が担当の北大の「フィンランド語入門」のデモ授業など)の会議ID、パスワード等を随時お知らせしていきます。またWeb会議ツールを使用した授業再開についてのご意見・ご質問、皆さんの近況など、どうぞ奮ってお寄せください。順調にテストが進めば、当初対面授業再開予定の6月第1週より早く、たとえば5月最終週からの今年度授業開始も可能かと思います。では多くの皆さんとまず画面上での再開を期して!

北海道フィンランド協会専務理事(フィンランド語講座担当) 水本 秀明