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フィンランド語講座

北海道フィンランド協会

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sudenkorento トンボ(蜻蛉)

札幌ではそろそろ雪虫が飛ぼうかという時期なので季節外れの話題になりそうな昆虫ですが、フィンランド語のトンボ(蜻蛉)は面白い発想の語、sudenはsusi「オオカミ」の単数属格、korento「トンボ、カゲロウ」の類を意味します。金曜上級サークルで読んでいる童話では、長く水中で暮らし、成虫は短命であるカゲロウにはpäivänkorento「一日(päivä)のカゲロウ」という語が使われていました。

日本ではトンボは、「とんぼのめがね」の童謡や、某シンガーソングライターの歌で「ああ しあわせのとんぼが ほら 舌を出して 笑ってらあ」とあるように愛嬌があり、幸せに結びつく動物というイメージを持っている人も多いようですが、ヨーロッパではあまり縁起の良くない動物として扱われることが多いようで、それはフィンランド語では「オオカミの」という語頭にも反映されています。

単数属格は-korennon複数主格は-korennotとnt:nnのkpt変化が関係あり、単数分格は-korentoa複数分格は-korentojaとなります。