persikka 桃 | フィンランド語講座
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persikka 桃

-(i)kkAというのはIso suomen kielioppi『フィンランド語大文法』によればいくつかの意味合いを持ち、主に名詞を作る派生接尾辞ということになっていますが、学習者にとっては果物やベリーを示す語のいくつかが-(i)kkAで終わっていることを意識する程度で良いでしょう。たとえば、

persikka「桃」
mansikka「イチゴ」
mustikka「ビルベリー、ブルーベリー」
puolukka「コケモモ」
などです。

これらは、単数変化はkk:kのkpt変化が発生する場合があることに注意すれば比較的簡単で、単数分格はそれぞれ、persikkaa, mansikkaa, mustikkaa, puolukkaaと辞書形に-aをつけるだけ、単数属格「~の」はpersikan, mansikan, mustikan, puolukanです。

一方複数変化はなかなか難しく、たとえばpaljon「たくさんの」がついた後の複数分格形は「桃」だとpersikoitaとpersikkojaと2つの形が許されています。前者の方がややポピュラーな形だと思いますが、多くの文法書では「kpt変化が関係ある名詞・形容詞は、複数分格と複数属格は強階程(=並びの左側、ここではkk)になる」と言い切っているものが多いので、kが一つしかないというのは例外になります。複数属格はもっと煩雑で、persikoitaから導ける形が①persikoidenと②persikoitten、persikkojaから導ける形が③persikkojen、そして現代フィンランド語ではほとんど使いませんが、-a/ä終わりの名詞・形容詞は辞書形に-inをつけた「第二属格」も存在するので、➃persikkainという形もあり得ます。

フィンランド語を習い始めてまだ日の浅かった頃、セイヤ先生からOma maa mansikka, muu maa mustikka.という響きの良い言い回しを教わりました。文字通りは「自分の国はイチゴ、他の国はブルーベリー」、自国(のもの)は他国(のもの)より良いものだ、という意味ですが、フィンランド人にとってはイチゴはひたすら甘く、ブルーベリー(正確にはビルベリーの方が良いのかもしれませんが)は甘さよりも酸っぱさが先に立つ、ということでしょう。たまに日本のケーキにちょこんと乗っている、粒だけ大きいが甘いだけのブルーベリーの味に慣れている者には、ちょっと分かりにくい感覚かもしれません。