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フィンランド語講座

北海道フィンランド協会

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Venäjä ロシア

ロシアのウクライナ侵攻が大ニュースとなっている今週です。ロシアというのは本当に興味深い国だと思います。大昔のフィンランド留学時代にも同級生にはロシア人がいて、また、一時期スラブ系言語への興味から3-4年札幌でロシア人の先生にロシア語を習ったことがあるので、ロシア人との交流は一般の方よりは多いかと思いますが、魅力的な人物が多かったです。

それが国家となったときに、今回のような侵攻を行う、日本とはいつまでたっても平和条約締結に至らない、手ごわい交渉相手ですね。

昔は(特に)飛行機嫌いで、時間もたっぷりあったので、留学時には札幌から船と鉄道だけを使ってフィンランドまで行きました。小樽から新潟までフェリー、新潟からウラジオストクまではロシア船籍の船、ウラジオストクからモスクワ、モスクワからヘルシンキまでは鉄道です。その後もう一度シベリア鉄道を使ってウラジオストクからモスクワ、ヘルシンキと旅行しました。ぜひ生きているうちにもう一度鉄道でロシアを横断して、再度その広さを実感したいものですが、実現するかどうか・・・

初級者はRuotsiと聞くとロシアだと勘違いする人が多いですが、Ruotsiはスウェーデンでしたね。いつもお世話になっているKaisa Häkkinen教授の「現代フィンランド語語源辞典(Nykysuomen etymologinen sanakirja)」によると、ロシア(Venäjä)は古いゲルマン語系からの借用、祖形は*weneđ-でもともとはスラブ系の民族を漠然と指す語、のちに(ゲルマン系民族の大移動後の)ゲルマン人の居住地やその近郊に住むスラブ系民族ヴェンド人(ドイツ語:Wenden、フィンランド語:vendi)などを指す言葉となったようです。

写真は2回目のシベリア鉄道の旅の前のウラジオストク港(2006年7月30日)で見た光景、子どもも含めて多くの市民が見物に出かけていたので海軍の大きなイベントだと思いますが、どのような背景があってこのような大規模なイベントが行われていたのかは分かりませんでした。

ロシア語はいくつかのあいさつを除き、すっかり忘れてしまいました・・・