nitoja ホチキス、ホッチキス、ステープラー
先月のsorkkarauta(バール)に引き続き、ホチキス/ホッチキス(社名由来の名称だそうですね)、あるいはステープラーがフィンランド語で何だったか、また忘れてしまいました。一瞬klemmariという語が浮かんだのですが、写真左にあるようなクリップであることにすぐ気づきました。
この道具はnitoja、nitoa「綴じる」という動詞をベースに、「~する人、~する道具」を表す-jaを加えた語です。ホチキスを思い出したついでにホチキスの「針」はなんて言うのか調べてみました。nitomanasta(nastaは画鋲のような「鋲、ピン」)、 nitomasinkilä(sinkiläは「ステープル、U字型の留め具」)、 nitomahakanen(hakanenは「フック、留め金」)といった語があるようですが、nitomanastaがいちばん一般的なようです。「千本のホチキス針」ならtuhat nitomanastaaと単数分格ですが、普通は何十本、何百本あるかわかりませんから、「たくさんのホチキス針」はpaljon nitomanastojaと複数分格になります(monta nitomanastaaも可)。
一方「クリップ」ですが、paperi「紙」+動詞liittää「~を結びつける」に由来するliitin(-inは道具を表す)を合体させたpaperiliitinというのがフィンランド語っぽいですが、もっぱらスウェーデン語由来のklemmariを使っていると思います。「2個のクリップ」はkaksi klemmariaと単数分格ですが、複数分格は2つの形を持っており、「たくさんのクリップ」は通常はpaljon klemmareitaですがklemmarejaという語形も存在します。煩雑であればmonta klemmariaももちろんOKです。