homejuusto (白/青)カビチーズ
juusto「チーズ」は初級~中級レベルの多くの皆さんの語彙に入っていると思いますが、home「カビ」はまだ語彙に入っていない方も多いと思います。
homejuustoはValio社のAuraに代表されるsinihomejuusto(sini=sininen「青」)とcamembertに代表されるvalkohomejuusto(valko=valkoinen「白」)に大別されるようです。
homeは-e終わりですから、単数属格はhomeen、単数分格はhomettaなのに注意です。
と、ここまでは夏休み前、8月2日の初級コースで紹介しましたが、一つ付け加えましょう。カマンベールcamenbertのような外来語の格変化です。フィンランド語は-rtのような子音の連続で語が終わることはないので、そのような際には母音のiをクッションにして格変化させることは中級以上の方なら知識として知っているでしょうから、単数属格はcamenbertin、それを元にして「カマンベール(チーズ)の中に」のように単数内格にしたい場合は、camenbertissaとなります。興味深いのは発音で、単数内格の場合「カメンベルティッサ」のようにフィンランド語得意のローマ字読みすることはせず、原語のフランス語に近い、あるいは日本語にも近い「カマンベーリッサ」のように発音する(少なくとも最後の-tは発音しない)のが一般的なようです。加えて、この-bertの母音はäに近い母音ということもあり、camenbetissäと-ssäの語尾を使う形も許されているのが面白いです。
上記のような煩わしさを避けたいのなら、語は長くなりますが、「カマンベール(の)チーズ」、camenbertjuustoあるいはcamenbertinjuustoを使って、「チーズ」juustoの部分を格変化させれば簡単でしょう(単数属格-juuston、単数分格-juustoa)。