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フィンランド語講座

北海道フィンランド協会

真狩へ Makkariin!

先週の大滝行の帰路、Siljaから真狩行きの希望が出ました。真狩村は演歌歌手細川たかしの出身地として知られる村。しかし村には用事はなく、村境の道標を見るだけで十分とのこと。皆さん、Siljaが何を期待しているかわかりますか?makkari

makkariはmakuuhuone(寝室)の口語、これで写真中のSiljaのゼスチャーの意味も分かるでしょ。makuuhuone「寝室」は格変化すると長くなります。たとえば「寝室」はmakuuhuoneeseen。口語ならmakkariinと短くて済みます。

ちなみに同じ「マッカリ」でもmäkkäriはハンバーガーチェーンの「マクドナルド」のスラング。「マクドナルド」はmäkkäriinとなります。

Seikkailu hattivattien luolaan ニョロニョロの洞窟への冒険

5日~6日にかけ、フィンランド人学生のリクエストもあり、運転手として伊達市大滝区へ出かけました。

サウナのドアが開くように除雪するのに一苦労

サウナのドアが開くように除雪するのに一苦労

温泉好き女子が多かったので、行きは支笏湖畔の丸駒温泉に入浴、同じ日の晩にはフィンランドサウナにも入りました。

6日はいつもお世話になっているフィンランド協会理事の藤田さんの案内でニョロニョロの洞窟へ。スノーシュー(かんじき、lumikengät)を履き、見学時間も含めて2時間程度の冒険です。

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もともとはアイヌの祭祀に使われていたと考えられる洞窟だそうです。私は2回目の訪問でしたが、他のみんなは初めて。洞窟内の水分と冷気が作り出す造形にしばし見とれていました。藤田さん、案内ありがとうございました。今回も大満足の大滝行でした。

洞窟の天井

洞窟の天井

洞窟の下部

洞窟の下部

 

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suklaa チョコレート

旧留学生が送ってくれたチョコレート(写真1)を火曜初級コースの皆さんと食べてみました。私はチョコはそれほど好きではないのですが、この「70%ココア」、大人の味でなかなかおいしかったです。
ココア70%チョコ
最近食べたフィンランドチョコではPandaブランドのブルーベリー(mustikka)が入ったもの(写真2)がおいしかったです。
Pandaブランドブルーベリー入りチョコ
フィンランド製ではありませんが、先日北欧旅行し、スウェーデンみやげにノーベル賞のメダル型のチョコ(写真3)を買ってきてくれた木曜中級コースのSさん、センスいいですね~。これは本当においしくて、またインパクトのあるお土産で皆の絶賛を浴びました。金紙?ではなく、薄い二枚合わせの金属の中にチョコレートが入っていました。
ノーベル賞メダル型チョコ(スウェーデン製)
チョコレートはsuklaa、カカオ・ココア(原料・飲料とも)はkaakaoです。suklaata, kaakaota-taのついた単数分格形で使うことが多い単語です。

自業自得

先日の水曜上級サークルのあと、久しぶりに授業のゲストとして来訪したフィンランド人留学生3名に誘われてカラオケに行ってきました。Jussiは大好きな浜崎あゆみ&英語曲を、NettaはこれもファンのBUCK-TICKを中心にさらには日本語歌謡曲のレパートリーを増やす活動(?)を、ちょっと控えめで日本語特訓中のRonjaは後半になって英語曲を他の二人と一緒に歌っていました。私は・・・内緒です。楽しかった!

カラオケではアルコールなしのコースだったのですが、その前の立ち飲み屋でちょっと飲みすぎたのか翌日は少々頭が重たかったです。その時浮かんだのが前日の授業で話題になった、
Mitä saa sitä tilaa.
という言い回し。「注文する(tilata)ものを得る(saada)」、すなわち自業自得ということです。似た意味でフィンランドらしいのは、
Niin metsä vastaa kuin sinne huudetaan.
「(そこへ=森へ)叫んだように森が返事してくる」という表現。vastaaは「答える、返事する」(vastata)の三人称単数形、huudetaanは「叫ぶ」(huutaa)の受動形現在です。

最初は「因果応報」と訳していたのですが、さらに似た表現、
Niin makaa kuin petaa.
「(意訳)ベッドメイキングを[きちんと]すれば[気持ちよく]横になれる」(makaaは「横たわる」(maata)の三人称単数形、注意!)などは「テスト勉強をしなかったおかげで点数が悪かった」際などにも使うとのことだったので、「自業自得」を採用しました。

中級コースでテキストsuomea suomeksi 1を修了しました!

木曜中級コースでは入門~中級用テキストsuomea suomeksi 1(「フィンランド語をフィンランド語で1」)を修了しました。昨年7月に終了したHyvin menee 1の学習内容と重複する部分が多いため、21課からの履修を昨夏から始め、7か月強で修了にこぎつけました。

修了証ひな形

今回の修了証のひな形です(3行目の長ーい単語に注目!)

15日の授業は体調不良や就活、所用等の理由で5名の方が欠席され、またフィンランド人の皆さんも春休みのため本州旅行中といった方が多く一緒にお祝いできなかったのが少々残念でしたが、8名の方がtodistus(証明証=テキスト修了証)を受け取りました。何の権威もない証明証で恐縮ですが、修了の皆さんおめでとうございます!

修了証とともに

Onneksi olkoon! おめでとうございます!

修了証授与後は茶話会を催し、勉強仲間の近況や趣味、昔を懐かしむ話等々に花が咲きました。来週からは中級~上級用テキストsuomea suomeksi 2に挑戦です。修了には1年半程度かかることが予想されますが、これでほぼすべてのフィンランド語文法を網羅することになるので共に頑張りましょう!

雪像コンクールで4位になりました!

フィンランドチーム、さっぽろ雪まつりの国際雪像コンクールで12チーム中4位になりました(5位まで表彰)。トップ5に入れるかどうか微妙な出来だと感じていたようなので、表彰式後はとても喜んでいました。

左からJanne, Matti, Arto

左からJanne, Matti, Arto

完成しライトアップされたフィンランドチームの作品

完成しライトアップされたフィンランドチームの作品

8日の表彰後、一行は一泊二日の予定で名寄を訪問し(札幌を超えるような芸術性の高い雪像が製作される国際雪像コンクールが行われています)、11日早朝の連絡バスで新千歳空港へと向かいました。無事帰国したことと思います。

リーダー格のJanneとMattiには表彰式後の木曜中級コースにも顔を出してもらいました。Kiitos! 

来年は、今年のフィンランドの雪像コンクール(国内選手権)の優勝チーム(女性3名のチームだそうです)が来札予定です。応援よろしくお願いします。

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さっぽろ雪まつりの国際雪像コンクールにフィンランドチーム参加

2月5日からスタートの今年の札幌雪まつりに先駆けて、4日から大通西11丁目で国際雪像コンクールが行われており、フィンランドからも私の知人のJanne, Arto, Mattiが参加しています。テーマは「カレワラ」に登場する呪術師のヨウカハイネン。カレワラだけでもマニアックなテーマですが、ヨウカハイネンとはさらにマニアックです。

左よりJanne, Arto, Matti

左よりJanne, Arto, Matti

「カレワラ」のことをよく存じない方も多いでしょうから、会場に英語と日本語の簡単な説明がありました(写真)。おおむね該当する部分のフィンランド語は以下のようになります(訳は小泉保著『対訳 カレワラの歌 第一巻』大学書林のp28-29『ヨウカハイネンの屈服』を引用)。同書によればjoukahainenはフィンランドの北部方言では「白鳥」(標準フィンランド語だとjoutsen)の意味があるそうです。

 

 

 

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Siitä nuori Joukahainen               そこで若いヨウカハイネンは                  
toki viimein tuskautui,     ついにたまらなくなってきた。
kun oli leuan liettehessä,     顎が泥に埋まり、
parran paikassa pahassa,   髭が汚い所についた、
suun on suossa, sammalissa   口が沼の中に、苔の中に、
hampain haon perässä.    歯が朽ち木の端についたとき、
 Sanoi nuori Joukahainen:    若いヨウカハイネンは言った。
,,Oi on viisas Väinämöinen,  「おお賢いワイナミョイネンよ。
tietäjä iän-ikuinen!       不滅の聖者よ!
Laula jo laulusi takaisin,    もうあなたの歌を歌い戻してくれ、
heitä vielä heikko henki,    弱い魂を救ってくれ、
laske täältä pois minua!    ここからわたしを出してくれ!

このあとヨウカハイネンは命を救われた代償に、妹のアイノ(Aino)をワイナミョイネンに差しだすことを余儀なくされてしまいます。

7日の晩まで製作を続け、8日の午前中には表彰式があります。詳しいスケジュール等は札幌雪まつりの公式HPなどで確認ください。顔に似合わず?お茶目で楽しい連中なので応援よろしくお願いします。

4日作業終了時

4日作業終了時

会場近くのお気に入りの焼肉屋「欽ちゃん」で

会場近くのお気に入りの焼肉屋「欽ちゃん」で

 

juudaksenkorva「ユダの耳」

ヴィーガンの北大生NettaとRonjaにとって彼女らが食べられる料理を見つけるのは結構大変なのですが、居酒屋には枝豆、冷奴(ただし鰹節はNG)などまずまず食べられるメニューがあることが多いのです。

juudaksenkorva(キクラゲ(木耳)) kuva:Silja Ijas

juudaksenkorva(キクラゲ(木耳)) kuva:Silja Ijas

先日はキクラゲの刺身というのを見かけ「ヴィーガンにもOK」と勧めしましたが、このキクラゲをフィンランド語で何というのか知りませんでした。そこで皆で調べたところjuudaksenkorva「ユダの耳」とわかり、印象的な名前なので私はさっそく自分の語彙へ入れることにしました。

ウィキペディアによれば「ユダが首を吊ったニワトコの木からこのキノコが生えたという伝承に基づく。英語でも同様に『ユダヤ人の耳』を意味するJew’s earという。この伝承もあってヨーロッパではあまり食用にしていない」とのこと。彼女らも「キクラゲ(木耳)」を日本語の語彙に取り込んだことでしょう。Juudasは裏切り者の比喩にも使われるユダ、Juudaksenは中級以上の方ならお分かりかと思いますが、属格形「ユダの」です。

 

センター試験にムーミン

本日から行なわれている大学入試センター試験の「地理B」に「ムーミン」が出題されたそうです。

「ムーミン」「小さなバイキング ビッケ」と、ノルウェー語、フィンランド語による「いくらですか?」の正しい組み合わせを答えさせる問題のようです。

問題文には、スウェーデンを舞台にしたアニメ「ニルスの不思議な旅」とスウェーデン語の「いくらですか?」も表記されています。

よく見るとスウェーデン語とノルウェー語に似たところがあるということは分かりますが、これは自分にノルウェー語、スウェーデン語、デンマーク語が良く似ている、という知識があるから分かることかも知れません。

「ビッケとノルウェー」「ムーミンとフィンランド」の組み合わせが分かったとしても、ノルウェー語とフィンランド語なんか見たことも聞いたこともない人も多いでしょう。悩んだ人もいるのではないでしょうか。

受験生の皆さん、一日目お疲れ様でした。早目に休んで明日に備えて下さいね。

 

私はニルスもビッケもムーミンも全て見た記憶がありますが、現役受験生はほぼ知らないでしょうね(ちなみに私は共通一次試験の1000点満点の時代を知る者です)。

アニメと言えば「マジンガーZ」が本日から公開されています。

自分と同年代のおっさんがたくさん見に行っているんだろうなぁ。

tarjoilija?

「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち 第3章 純愛篇」
ガトランティスに「タルヨイラ」というキャラクターが出てきました。
要人に付き従う「給仕」だそうです。
フィンランド語の「tarjoilija(タルヨイリヤ=給仕)」がキャラ名の由来なのかなぁ?

タルヨイラ。宇宙戦艦ヤマト2202第3章で少しだけ登場したキャラクター。