salaperäinen partitiivi ミステリアスな「分格」 | フィンランド語講座
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salaperäinen partitiivi ミステリアスな「分格」

何の飾り気もない表紙ですが、私にとっては「宝の山」です

「分格」はフィンランド語学習者以外には何のことかわからず、一方、多くの学習者には不可思議で理解が難しい文法格、おそらく外国人学習者にとっては五本の指に入る難しい文法事項でしょう。

たとえばテキストss1の16課、s101(s=sivu「ページ」)の一番下にある文:
Kysyn tä asiaa Liisalta ja sanon sen Pekalle.「私はこのことリーサに尋ね、そしてそれペッカへ言う」
という文の前半の「~を」は単数分格になっていますが、後半の「~を」は単数対格(あるいは文法書によっては単数属格、いずれにせよ-nがサイン)になっています。なぜでしょう?私自身も感覚的にはこの使い分けはだいたい理解できていますが、学習者の方に完全に納得してもらえるようなうまい説明の仕方は思いつきません(特に前半で「なぜ分格を使うのか」について)。

このような分格の謎を解決すべく、寝しなに毎日数ページPartitiivin valinta「分格の選択」という本を読んでいます。著者はMatti Larjavaaraヘルシンキ大学名誉教授。昨年出版されたばかりの本で、ぴったり500ページ。「寝しなに」と書きましたが、正確には、1-2ページ進むと眠くなり、この重たい本が右手からボトンと落ちたら、しおりを挟んでそのまま寝てしまいます。

まだ400ページにやっと到達したところですが、あと4-5回は読み返さなければポイントさえも押さえることができないと思っています。例文は簡単なのですが、解説は少なくとも私にとっては超難解です。(本当は面倒くさいからなのですが)1回目は辞書なしで読み切ってみよう、と考えて枕元に置いたのでなおさらです。

でも「分格の歴史」から始まって、「主語」、「目的語」、「補語」のそれぞれにおいてどのような場面で分格が使われるのか、論理的に説明されていることはよく分かります。この本の内容がしっかり理解できたら、私も「分格の大家」になれそうな気がしますが、何年かかるかは皆目見当がつきません。