Kiova キエフ→キーウ | フィンランド語講座
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Kiova キエフ→キーウ

ウクライナの首都の表記を日本ではロシア語の発音を基にした「キエフ」からウクライナ語により近い「キーウ」に変更したことに対し、ゼレンスキー大統領からの謝意があったとニュースで報じられていました。

日本語は外来語を取り入れる際に、「どう聞こえたか」、それをできるだけ近いカタカナで表記しようとするので、和製英語に代表される「和製外来語」は外国人の日本語学習者泣かせの代物だと聞きました。

フィンランド語へも続々と英語やスウェーデン語から外来語が流入してきますが、借用の仕方は日本語とは全く違い、「フィンランド語の音のシステムにできるだけ合致するように」借用します。この「システム」は少しフィンランド語を学習すればわかってきますが、たとえば「語頭、語末に子音が二つ続かない(特に語末)」といったルールです。

今戦争状態にある2国、及び旧ソ連に属していたバルト三国の国名と首都名の代表的な日本語表記、フィンランド語を比べてみましょう。
-ウクライナ(Ukraina、「~で、に」-ssa)、首都キーウ(キエフ)(Kiova、「~で、に」-ssa)
-ロシア(Venäjä、同上-llä)、首都モスクワ(Moskova、同上-ssa)
-エストニア(Viro[年配のフィンランド人はEestiも使う]、同上Virossa/Eestissä)、首都タリン(Tallinna、同上-ssa)
-ラトビア(Latvia、同上-ssa)、首都リガ(Riika、同上Riiassa)
-リトアニア(Liettua、同上-ssa)、首都ビルニュス(Vilna、同上-ssa)

国名が「~で、に」に格変化する際は英語のin~に相当する内格(-ssa/-ssä)に変化するのが普通ですが、主要な国ではロシアだけは英語のon~に相当する所格[接格、面格ともいう](-lla/-llä)に変化すること、ラトビアの首都リガ(Riika)はk:Φ[消える]の最も難しいkpt変化を起こすので、「リガに」という時にはRiiassaとなるあたりが注意です。エストニアの首都タリン(Tallinna)のTalは「デンマーク(人)の」を表し、linnaはエストニア語では「町、街」(フィランド語ではlinnaは「城」!)というのは知っていても良い豆知識です。

Riikaのアールヌーボー建築(建築好きにはたまらない街だとか)

同じくRiikaの裏路地(2004年)