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フィンランド語講座

北海道フィンランド協会

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4人ともnenでした

2015年10月3日

Janne Tikkanen (ヤンネ・ティッカネン)
Tuulikki Puominen (トゥーリッキ・プオミネン)
Miro Laaksonen (ミロ・ラークソネン)
Johanna Korhonen (ヨハンナ・コルホネン)
フィンランドの大学からこの秋北海道大学に留学予定の5名のうち4名とコンタクトがとれました。全員今週授業に来てくれました。

新留学生1

左からJanne君、Miro君、Tuulikkiさん

-nenはフィンランド人の苗字の代表的な語尾で、よくその意味を尋ねられます。その際は「『~ちゃん』に相当する、小さい、かわいいといったニュアンスをもつ縮小辞(指小辞)です。」と説明しています。
一例は:
poika「少年」→poikanen「小さな、かわいい坊や」(poikanenは「おたまじゃくし」の意味もあり)です。

新留学生2

Johannaさん

では-nenの前の部分は? tikkaは「キツツキ」なのでJanne君の苗字は「小キツツキ」、puomiは「柵、横木、往来止め」(踏切で下りてくるバーのようなイメージです)Tuulikkiさんは「横木ちゃん」かな。laaksoは「谷」なので、Miro君はズバリ「小谷」君、korhoは辞書には載っておらず語源は諸説あるのですが、Johannaさん本人も語っていたように、「耳の聞こえの悪い人」というのが有力な説の一つです。Mykkänenという苗字(mykkäは「口がきけない人」)もあるようにこの語源は特にフィンランドの苗字では驚くべきものではないですが、特筆すべきはKorhonenはフィンランドで最も多い苗字です。2009年にそれまで第一位だったVirtanen(virtaは「流れ」)を抜いて一位に躍り出ました。ということで、Korhonenはフィンランドの「佐藤」さんということになります。